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1682 縄簾
縄簾は怪異の一種です。
京都府に伝承があり、これは江戸時代中期に刊行された『新説百物語』に次のような話があります。
その昔。
雨のそぼ降る夜、京のある決まった某所を歩いて通ると、何やら縄の暖簾のようなものが顔にかかってきました。
それが顔にまとわりついて、どうにも邪魔になって前に進みにくくなるのですが、そこから無理に進もうとすれば、今度は背後から傘が現れて引き止められ、そこから先に行かれないようにされました。
このとき。
何とかそこを通り過ぎてしまえば、後は何ともないのですが、昔より幾人もがこの怪異に遭遇したといいます。
この縄簾。
無理に進むほどカサにかかってきました。
・カサ=傘=嵩
・嵩にかかる=勢いにのって物事をする
・『新説百物語』(しんせつひゃくものがたり・読本)




