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1681 川手
川手という妖怪がおります。
川手は長野県南佐久郡南牧村に次のような話が伝わっています。
その昔。
甚兵衛という男が、野辺山原のあざみ原へ薪を取りに行った際、伐った木の根元から目が皿のように大きな化け物が現れ出ました。
甚兵衛は驚いて逃げ帰りました。
それ以来。
夜になると山の方から、甚兵衛の名を呼ぶ声が聞こえてくるようになり、甚兵衛は精神がおかしくなったのか、その声を聞くと、「川手やーい」と叫びながら山の方へ走っていくようになりました。
その後。
甚兵衛はそのことがもとで、名主の屋敷の檻に入れられてしまいました。
甚兵衛が檻の中から名主に訴えます。
「オリイッテ話があるんじゃ!」
・オリイッテ=檻入って=折り入って




