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1680 赤頭
赤頭という妖怪がおります。
鳥取県に伝承があり、これは非常に力が強く、米俵を十二俵まとめて運ぶほど怪力だったといいます。
あるとき。
赤頭が観音堂で一休みしていたところ、四、五歳くらい男の子がやってきて、観音堂の柱に五寸釘を素手で刺しました。
その力もさることながら、今度は指一本で、釘を刺したり抜いたりを繰り返して遊び始めました。
赤頭も顔を真っ赤にして釘を刺しますが、いくら怪力自慢といえども、両手で釘を刺すのがやっとで、引き抜くことはとうてい無理でした。
男の子は赤頭の情けない顔を見ると、笑いながらどこかへと立ち去っていきました。
赤頭は赤い顔がさらに赤くなりました。
赤面の至りでした。
・赤面の至り=顔を赤らめるほど恥ずかしい




