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妖怪百物語  作者: keikato
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1679/1755

1679 アグドボッポリ1

 アグドボッポリという妖怪がおります。

 岩手県二戸市に伝承があり、これは狐や狸の化けたもの、あるいは飢餓で死んだ人の霊が化けたものだといわれています。

 名前のアグドは東北地方では足の踵(かかと)のことで、ボッポリは何かがものに当たる音のことです。

 このアグドボッポリは夜道、墓場、古木の下などといった寂しい場所に現れ、歩く者の踵にぶつかってきました。

 気のせいかと思っていると、またぶつかってきます。

 よく見れば、黒いかたまりに目が一つという目玉のようなものが転がってきて、踵にぶつかっています。

 これは悪戯をしているのですが、ときおり踵に噛みつくこともあったといいます。

 出遭った者はたまに痛い目にあいました。


・痛い目にあう=ひどい体験をする

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