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妖怪百物語  作者: keikato
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1674/1756

1674 かぶきり小僧

 かぶきり小僧という妖怪がおります。

 千葉県、茨城県の下総地方に伝承があり、名前の「かぶきり」は、子供の髪型の禿切(かぶろきり)が転じたもので、丈が短い着物を着たおかっぱ頭の小僧だったといいます。

 これは子供たちに混じって遊んだりすることがあるのですが、それがかぶきり小僧だと気がついた大人が捕まえようと追いまわすと、最後は貉(むじな)になって逃げ出したといいます。

 また寂しい山道や夜道に現れ、そこで道連れになった者に「水飲め、水飲め」と声をかけ、相手が水を飲むよう執拗に仕向けてきました。

 それで水を飲んだからといって、何が起きるわけでもありませんでした。

 このかぶきり小僧。

 水を向けるだけの妖怪でした。


・水を向ける=相手の関心が自分の思う方向に向くように誘いをかける

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