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妖怪百物語  作者: keikato
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1673/1756

1673 火間虫入道



 火間虫(ひまむし)入道は鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にあり、それには縁の下から上半身を出して、行灯(あんどん)の油をなめる姿が描かれています。

 その名称は、江戸時代にあった文字絵遊び「ヘマムシヨ入道」に由来しているといいます。

 石燕の解説文。

「生きてときに益なく、うかりうかりとひまを盗みて一生を送るものは、死してもその霊、ひまむし夜入道となりて灯の油をねぶり、人の夜作をさまたぐるとなん」

 昭和以後の解説。

 生前に怠け者であった者が死後に化けたもので、夜なべして仕事をしている人がいると、行灯の火をなめて、作業の邪魔をしたとしています。

 この火間虫入道。

 死後の霊が化けたもので、ムシされたのでした。


・ムシ=虫=無視

・文字絵遊び=文字を組み合わせて絵を作る江戸時代の遊び

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔百鬼拾遺』(こんじゃくひゃっきしゅうい)


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