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妖怪百物語  作者: keikato
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1667/1756

1667 豆獣

 豆獣(まめじゅう)という妖怪がおります。

 これは水木しげる著『水木しげるの世界幻獣事典』にあり、それには目鼻(めはな)のない軟体生物のような姿で描かれています。

 解説によれば、豆獣は人の心の中に棲みついていて修行や特別な勉強を経ると、心から出てきて育ち、いうことをきくようになるといいます。

 また水木が倉の中で遭遇した豆獣は、奇妙な知恵を持つ太古の存在で、「いつまでも生きられる方法」「寝ていて金のもうかる方法」「美人に好かれる方法」などを水木に伝授してくれたといいます。

 水木は後日談として、その当時は先のことにまったく見通しがつかない頃だったと語っています。

 この豆獣。

 メハナがついていませんでした。


・メハナ=目鼻

・目鼻がつく=おおよその見通しが立つ

・水木しげる(1922~2015・漫画家、妖怪研究家)

・『水木しげるの世界幻獣事典』(1994年刊)


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