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妖怪百物語  作者: keikato
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1664/1756

1664 四九火

 四九火(しくび)は怪火の一種です。

 徳島県徳島市に伝承があり、かつて徳島市と小松島市との境にある、阿波三峰のひとつである日峰山(ひのみねさん)、またの名の芝山では、この怪火が毎月四日と九日に出現するといわれていました。

 この四九火に遭遇した場合、それに向かって手招きをすると、必ず手招きした者のところへ飛んできたといわれています。

 手招きをして、もし四九火が飛んできたときは、近くの厠(かわや)に逃げ込み、草履(ぞうり)を頭のてっぺんに頂いていると、四九火は厠の上を三回まわってから、飛び去っていったといわれています。

 このとき。

 運悪く厠に草履がないときは、その者はいつまでも雪隠詰めになったのでした。



・雪隠(せっちん)=厠(かわや)

・雪隠詰め=逃げ場のない所へ追い詰める



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