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妖怪百物語  作者: keikato
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1663/1756

1663 庄屋の大蛇

 庄屋の大蛇(おおくちなわ)は、香川県小豆郡土庄町に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 小豆島肥土山村の庄屋であった太田伊左衛門は、あるとき備前国の某家との間でもめ事が起こり、このとき相手方から大量の蛇を送り込まれました。

 蛇の大群が肥土山村に攻め込んできます。

 そこで村の人々が竹槍で迎え撃つと、蛇たちはかなわないと思ったのか、備前国に引き返していきました。

 この大騒動の中。

 庄屋の家にたどりついた一匹の蛇がいて、庄屋はその蛇を飼うことにしました。

 その後。

 その蛇は庄屋の家の守り神となり、庄屋は蛇の背中にときどき油を塗ってやったといいます。

 この大蛇。

 庄屋のもとで、油断することなく飼われたのでした。


・油断=気を許して注意を怠る

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