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1661 沼ヶ成の主
沼ヶ成の主は伝説の一種で、これは京都府舞鶴市に次のような話が伝わっています。
かつて滝ヶ宇呂から宮津へ向かう山の中腹に沼ヶ成という池がありました。
あるとき。
由造という猟師が鴨の一群を見つけて鉄砲で撃ったところ、鴨は一羽残らず姿を消し、かわりに棺桶が流れてきました。
棺桶から「ヨシやんのおー」と声がします。
由造はびっくりして、脇目も振らず村へと逃げ帰りました。
話を聞いた名主は、池に棲む主の仕業にちがいないと考え、牛の糞を池の中に投げ入れました。
その晩。
激しい雷雨が降り続き、名主の田んぼは一夜にして河原と化してしまいました。
この沼ヶ成の主。
牛の糞害にフンガイしたのです。
・フンガイ=糞害=憤慨




