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1660 蟻姫
蟻姫は昔話の一種です。
蟻姫は蟻宮に棲む蟻たちの女王で、鹿児島県の種子島に次のような話が伝わっています。
その昔。
水溜まりで溺れていた蟻を助けてやった男が、蟻宮の御殿に招かれて手厚いもてなしを受けました。
御殿を出るとき男は蟻姫から、望みものを思いながら袖を振ると望みの物が出てくるという、不思議な着物をもらいました。
その後。
男はこの着物によって大金持ちになりました。
ある日。
――これは浮気相手のものにちがいない……。
女房が望みの叶う着物に火をつけてしまいました。
するとその炎は家に燃え移り、それまで袖から出ていた財産すべてが灰になってしまいました。
男はこれを見て悲鳴を上げました。
「アリー」
・アリー=ありー(悲鳴)=蟻




