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1654 迷い船
迷い船は怪異の一種です。
これは福岡県遠賀郡に伝承があり、盆時期の月夜の晩、沖で漁をしていると、誰もいない海上から話し声が聞こえてきたり、風に逆らって進む帆船を見たりするといわれました。
その昔。
盆の十五日の夜は、古来より漁を休むことになっていたのですが、ある村の漁師4人はその決まりを破ってサバ漁に出ました。
サバを獲っていると、そのうち人の首が海面に浮いてきて、それが笑ったり転がったりし始めました。
四人は大急ぎで逃げ帰りましたが、港に着いて船の生けすを見て驚きました。
獲ったサバが、いつの間にか草履に変わっていたのです。
「何だこれは?」
生けすで申し訳なさそうな声がします。
「アイムゾーリ」
・アイムゾーリ=アイムソーリ(アイムSORRY)
・アイムゾーリ=アイム草履




