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妖怪百物語  作者: keikato
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1645/1757

1645 夜半人

 夜半人(よはしと)という妖怪がおります。

 これは鹿児島県の奄美大島に伝承があり、夜半人は夜中に首なし馬に乗って現れる侍の幽霊で、「首切れ馬」の類いのものだといいます。

 これは家に灯りがついていると、家の中まで入ってきて、人の命を奪っていくという恐ろしいものでした。

 もしこれが家の中に入ってきたときは、爪を隠すようにして指を握りしめていれば、何事も起こらずにすみました。

 またこれが現れる際は、その先触れとして鳥のクイナが鳴くことから、その鳴き声で近づいているのがわかったといいます。

 ある夜。

 某家に夜半人がいきなり入ってきました。

「食うものはないか?」

 家人が恐る恐る焼き鳥を差し出します。

「これクイナ」


・クイナ=クイナ(鳥)=食いな

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