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1645 夜半人
夜半人という妖怪がおります。
これは鹿児島県の奄美大島に伝承があり、夜半人は夜中に首なし馬に乗って現れる侍の幽霊で、「首切れ馬」の類いのものだといいます。
これは家に灯りがついていると、家の中まで入ってきて、人の命を奪っていくという恐ろしいものでした。
もしこれが家の中に入ってきたときは、爪を隠すようにして指を握りしめていれば、何事も起こらずにすみました。
またこれが現れる際は、その先触れとして鳥のクイナが鳴くことから、その鳴き声で近づいているのがわかったといいます。
ある夜。
某家に夜半人がいきなり入ってきました。
「食うものはないか?」
家人が恐る恐る焼き鳥を差し出します。
「これクイナ」
・クイナ=クイナ(鳥)=食いな




