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1644 由良の浜姫
由良の浜姫は伝説の一種で、京都府舞鶴市に次のような話が伝わっています。
その昔。
越前へ向かう船が由良の沖を通りかかると、浜辺に天女のように美しい女が立っていました。
水夫たちが色めき立つと、船頭は「仕事中だ!」と叱り、船上からながめるだけにさせました。
女が船に向かって声をかけてきました。
「敦賀にいる姉に、どうかこの手紙を届けてください」
次の瞬間。
手紙は不思議と船頭の手に収まっており、その手紙にはこう書かれていたといいます。
『この者ども、いと美味そうなれど逃げ申し候。そちらへ到着のうえは、一人残らずお召し上がり下さるよう願い上げ申し候。由良の浜姫より』
この由良の浜姫。
クイ残して船を見送りました。
・クイ=悔い=食い




