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妖怪百物語  作者: keikato
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1639/1758

1639 砂投げ狸1

 砂投げ狸は大正時代、宮武省三著『讃州高松叢誌』に次のようなことが記されています。

 これは私が暮らす讃岐高松での話である。

 かれこれ30年前。

 ある夜、私の親戚の老人が田舎からの帰りに御坊川を通りかかった際、後ろからパラパラと砂を投げつけられた。

 誰の悪戯かと振り返ってみたが、そこには誰もいなかった。

 妙なことだと思いながら再び歩き始めると、またもや砂が

 老人は再度振り返って、周囲をよく見回し、また耳を澄ませてみた。

 しかし、人の気配がまったく感じられない。

 結局、3度も砂が投げつけられた。

――ふむ、さては狸の仕業か。

 そう感づいた老人は、念仏を唱えながら帰ってきたという。

 この砂投げ狸。

 サンド投げつけました。


・サンド=三度=サンド(砂)

・宮武省三(詳細不明・民俗学研究者)

・『讃州高松叢誌』(さんしゅうたかまつそうし・1931年刊)


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