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妖怪百物語  作者: keikato
1275/1293

1275 人を呼ぶ鰻

 人を呼ぶ鰻は江戸時代中期、中村満重の『続向燈吐話』に次のような話があります。

 その昔。

 相模国の大山に、小舟で川漁をする男がいた。

 ある日。

 男は長さが四尺もあろうかという鰻を獲った。

 その日は、ほかにも多くの魚が獲れていたので、早めに引き上げようと、すぐに帰りの舟を出した。

 その帰り。

 川の中から「太郎、太郎」と呼び声がして、それに応えるように、舟の中から「おう、おう」と声がした。

 男は逃げるように舟を漕いだ。

 だが、なおも呼び声はやまず、しかも応えているのは舟の鰻だった。

 男は驚いて、鰻を川の中へ投げ捨て、ほかの獲った魚も捨て、必死に逃げ帰ったという。

 その後。

 男は鰻を見ると必ず言いました。

「鰻、コエー」


・コエー=恐い=声

・中村満重(詳細不明)

・『続向燈吐話』(しょくこうとうとわ・1740年序)


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