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妖怪百物語  作者: keikato
1271/1281

1271 毛羽毛現

 毛羽毛現けうけげんという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に全身毛むくらじゃな姿で描かれており、名前の毛羽毛現は「稀にしか見ることがない」という意味です。

 その解説文。

 石燕は中国の説話集『列仙伝』を引用して、「秦が滅びた後に山に逃れた宮女の一人が、百七十年間松葉を食べ続けたことで、空を飛べるほど身が軽い毛女もうじょという仙人になった」と記し、これはその毛女のようであるとしています。

 近年の妖怪図鑑の解説。

 毛羽毛現は床下や湿った場所におり、これに家に棲みつかれると病人が出るといわれ、疫神の一種と考えられています。

 この毛羽毛現。

 人前に姿を現すのはケウでした。


・ケウ=稀有けう毛羽けう

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔画図続百鬼』(こんじゃくがずぞくひゃっき)

・『列仙伝』(れつせんでん・中国の神仙思想にまつわる説話集)


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