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1230 杖立様
杖立様は通行人の守り神で、四国地方に次のような話が伝わっています。
高知県の伝承。
高岡郡の横倉山と別府村の間にある大岩に祀られています。
その昔。
ある盗人が大岩から旅の座頭を突き落として、持っていた金品を奪ったのですが、死んだ座頭の祟りによって盗人一家は死に絶え、ここを往来する村人が供養のため杖を立てたといいます。
愛媛県の伝承。
松野町と四万十市の間に祀られています。
狼に食い殺された女の霊を祀っており、その女は魔よけの鏡を持っていたのですが、襲われたときに転んで割ってしまい、もしそのとき杖があれば食い殺されなかったと、村人たちは杖を供えて供養したといいます。
転ばぬ先の杖でした。
・転ばぬ先の杖=前もって用心していれば失敗することがないというたとえ




