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1216 ゲドウ
ゲドウは憑き物の一種です。
山陰地方に伝承があり、漢字では「外道または下道」と表記され、これはイタチのようであったといわれていますが、その姿は飼い主にしか見えず、グッグッとカエルのような声で鳴いたといいます。
ゲドウを飼うと家が繁栄するといい、ゲドウ持ちは台所や納屋で小豆飯をエサとして飼いました。
ゲドウは一つの群れに七五匹おり、ゲドウ持ちの家に娘が生まれるたびに群れが一つ増え、その娘が嫁に嫁ぐ際、生まれたときに増えた群れが一緒についていきました。
このとき嫁ぎ先の家がいかに立派であろうと、ゲドウは見栄を張ることもなく、そのままの姿でついていったといいます。
このゲドウ。
ミエなかったのです。
・ミエなかった=見栄なかった=見えなかった




