1215/1278
1215 ウマツ
ウマツは怪火の一種です。
赤いウマツはアハウマツ、青いウマツはオーウマツと呼ばれ、鹿児島県瀬戸内町に次のような話が伝わっています。
その昔。
ある漁師の男が船で沖に出てイカ釣りをしていると、目の前の波間に火が浮かび上がりました。
その火は海上で漂っているにもかかわらず、それからもいっこうに消えることはありませんでした。
そのうち男は、子供の頃に祖父から聞かされていた話を思い出しました。
――もしかしてあの火が、爺さまの話していた神様の火なのでは?
祖父に教えられていたとおり、男が袖の下から火をのぞくと、そこには白衣を着た老人、神様の姿がはっきりとありました。
このウマツは青い火でした。
「オーウマツだ!」
・オーウマツだ=おーウマツだ=オーウマツ(青いウマツ)




