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妖怪百物語  作者: keikato
1213/1274

1213 酒の虫

 酒の虫は宮負定雄著『奇談雑史』に次のような話があります。

 酒が何よりも好きな男がいた。

 あるとき、心配した親が医者に治療を頼んだ。

 すると医者は、まず酒と肴を大量に用意させ、男を柱に縛りつけた。

 次に人を集めて酒を振る舞い、宴会を始めた。

 これを見た男は、何とかして酒を飲もうとするのだが身動きできない。

 飲みたい、飲みたい。

 その思いが最高潮になったとき、男の口が大きく開き、喉の奥から真っ赤な虫が這い出してきた。

 医者はそれを捕まえると、酒を注いださかずきの中に入れた。

 すると虫は息も絶え絶えになり、しばらくすると酒の中で消えていった。

 男は大の酒嫌いになったという。

 この酒の虫。

 虫の息になったのでした。


・虫の息=呼吸が弱弱しくて今にも止まりそうな様子

・宮負定雄(みやおいやすお・1797~1858・国学者、農政家)

・『奇談雑史』(きだんざっし・幕末期の奇談集)


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