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1203 馬の首の怪
馬の首の怪は伝説の一種で、大分県竹田市に次のような話が伝わっています。
現在の竹田高校のプール周辺は、かつて岡藩家老の中川平右衛門の屋敷で、その裏山には馬頭観音が祀られていたといいます。
慶長六年のこと。
佐賀関で討ち死にした平右衛門の乗馬が、主人の死を知らせようと、戦場から屋敷まで走って帰ってきました。
ところがこれを家人が、馬が主人を見捨てて帰ってきたと勘違いし、「主人を捨てて逃げ帰ってきたか」と怒って、なぎなたで馬の首を斬り飛ばしました。
それ以来。
暗くなってこのあたりを歩くと、人の背中に馬の首がぶら下がるようになったといいます。
その後、みな謝ったのでした。
「カンノンしてな」
・カンノン=観音=堪忍
・慶長六年=1601年




