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1201 おくわ様
おくわ様は伝説の一種で、岐阜市に次のような話が伝わっています。
その昔。
長良川の氾濫が続いていたある日、村を訪れた旅人が、「堤防を築くとき、村で一番器量の良い娘を人柱にすれば、二度と洪水は起こらないであろう」と告げました。
村人たちは悩み抜いた末、一番美しいおくわという娘を人柱に決めました。
「私が犠牲になることで、村が助かるのであれば喜んで人柱になりましょう」
おくわも人柱になることを決心しました。
人々の深い悲しみの中、人柱として身を捧げたおくわの犠牲のもと、堤防が築かれました。
このおくわ様。
人柱は見られませんが、今も長良川の旧堤防に石の祠が残っています。
前を通るとき、人々はハシラナイといいます。
・ハシラナイ=柱ない=走らない




