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神社の学校  作者: 碧蜜柑


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12/13

精霊の集まる島

世界は神々(かみがみ)に満ちている。


神といってもどちらかといえば精霊(せいれい)と言ったほうが正しいかもしれない。


マグマや風、水や空気、岩や土、様々なものに精霊は宿る。


とはいえ、ほとんどはただ漂(ただよ)っているだけの粒子(りゅうし)に過ぎない。


その粒子が大きくうねり、混ざり合い、意思を持つ神になるのは並大抵(なみたいてい)のことではない。


ところが、極東(きょくとう)の長細い島々に多くの神々がいるという。


さらに、意思を持たぬ精霊も数多(あまた)いるという。


大陸にいたある龍神(りゅうじん)はその島々に興味を持った。


ほんの数百年の間に、大陸では精霊が大きく数を減らした。


火山活動や、大気の変化で精霊が消えていくのはよくあることだが、ここ数百年の変化は、人間という小さな生き物によってもたらされていた。


人間が住む土地は精霊が減るのかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。


南の大陸はその人間が発生した土地であるが、精霊は数多いる。


その島々にも人間は住み着いているが、精霊も神も多いと聞けば、何が違うのか確かめたくもなろうというもの。


大陸の龍神は、ぐわんと空に駆(か)け上がり、最果(さいは)ての東を目指した。


(ほかの神々は人間など消してしまえばいいというが、本当に消していいものだろうか?)


大陸の龍神は、はるか昔、自分たちがまだ生き物であった時のことを思い出していた。


(仲間が皆消え失せるというのはとても寂(さび)しいことであるぞ)


大空から眼下(がんか)を眺(なが)めた大陸の龍神は心臓が飛び上がる思いがした。


(この島は、龍だ!!!)


その島々が連(つら)なる姿は、まるで一つの龍の身体のようであった。


そして、その島から、わらわらと精霊のささやく声が洪水(こうずい)のように流れてきた。


(これは驚いた。かつての大陸のように精霊が満ち満ちている。しかもこれだけ火山神や溶岩神が多いにもかかわらず、生き物の多いことよ。)


大陸の龍神はにやりと笑うとその島に降り立った。


(さて、じっくりと見させてもらおう。)


その日、九州に大雨が降った。


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