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ガチ恋オタクが目覚めると推しそっくりのアイドルに  作者: うつくじ


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6/14

初めてのライブ

電車に轢かれて目覚めるとガチ恋オタクだった野口勇人は推しそっくりの一宮ゆみというアイドルになっていた。


ついに初めてのライブ当日になった。

緊張しながらライブ会場に到着した。

初めて関係者入り口から入るSepp。ドキドキして緊張してオタクの時には味わったことがない気持ちになりながら会場に入り楽屋に向かった。


 楽屋に入ると「おはよう。早いね」さやかがいて安心した。

 「おはようございます」「緊張してる?」「はい」さやかは笑顔で「記憶ないから初めてステージに立つみたいなもんだよね。緊張してると思うけどステージ立てば楽しいが勝つから」さやかと話したおかげで少し心が落ち着いた。


 「おはよう!!」「おはようございます…」「おはようございます」メンバーが揃ったところでしょうこが楽屋に来て、「リハ行くから準備してください」

 「え、リハするですか」驚いた知らなかった。「あ、言い忘れてた、とりあえず準備してください」「わかりました」


 リハ中は今までで1番良くできた。


〜リハーサル終了〜


 「もう無理動けない」楽屋に戻った瞬間大の字で寝っ転がる。

 周りを見ると他のメンバーは全然息が上がってなかった。「なんでみなさんそんなに体力あるんですか」まゆは気まずそうに「ゆみさんリハはそんなに全力でやらないですよ」

 「え!?」周りを見ると気まずそうにみんな頷いてた。

 「先に言ってくださいよ」「いや、だってそのぐらいは言わなくてもわかると思ったもん!」きいが言い返すと「私がちゃんと伝えてればよかったごめんね」みずきは申し訳なさそうにしている。

 「まぁケータリング食べて元気出してゆみちゃん」さやかが起こしてくれてケータリングに向かった。

 「おーすごい」美味しいそうな食べ物がたくさん並んでいて驚いた。

 「アイドルってすごいですね」と横を見るとみんなも目を輝かせてた。

 「さすがSeppだね!」メンバーみんなが盛り上がっていた。

 「普段はこんなにいいケータリングじゃないですよ」「Seppだからこんなにいいの用意してくれてるだよ私たちも初めて」まゆとさやかが教えてくれる。

 種類豊富で全部美味しくて感動した。

 「ゆみさんときいさん食べ過ぎじゃないですか」まゆが心配そうに見てくる。

 「大丈夫!大丈夫!」「きいさんの言う通り大丈夫だよ」


 〜1時間後〜


 「もうお腹いっぱいで動けない」また寝っ転がる。きいも同じだと思ってみると「大丈夫?ゆみちゃん食べ過ぎじゃない?」とピンピンしていた。

 今日何回目だろうかアイドルってすごいと思った。


 「そろそろみんなメイクして衣装着替えるよ」さやかが指示出すとみんなが動き出す。

 今まで考えもしなかった問題が生まれた。

 あれ俺メイクできない。

 元々キモオタ男だった俺がメイクの仕方を知っているわけもなかった。何より一宮ゆみのメイクの仕方メイク道具がどこにあるのかもしなかった。

 野口勇人から一宮ゆみになってから2週間一回もメイクしてなかったことに気づいてすらなかった。


 あたふたしていると「ゆみさんこっち来てください。記憶喪失だからメイクの仕方わからないですよね?私がしますよ」まゆが手招きしてくれた。

 まゆが女神に見えた「ありがとう」涙ながらに伝えた。


 まゆがメイクをしてくれてる間改めて間近でまゆの顔を見てるとすごく可愛くて思わず「かわいい」と漏らしてしまったら「動揺しちゃうのでそう言うこと言わないでください」と怒られた。


 まゆのメイクが終わって鏡を見るとびっくりするぐらい可愛くなっていた。

 「まゆちゃんありがとう!すごくかわいいよ」「ゆみさんのメイクは研究してたからわかるんです。あと髪型どうしますか?」嬉しそうに聞いてきた。

 「じゃあツインテールにしてもらってもいい?」「はい」嬉しそうにツインテールにしてくれた。


 「みんなかわいいね」野口勇人時代にbibiに出会ってたら絶対推してたなと思った。

 「私たちに見惚れるのもいいけど早く準備してね」さやかは笑いながら言った。


 ピンクのドレスのようなキラキラしたすごいかわいい衣装でテンションが上がった。

 着てみたら一宮ゆみにすごい似合ってて惚れそうになった。

 「ゆみってかわいいな」そう言うと「前はライブ前にネガティブな発言が多くて心配してたけど最近はポジティブで安心する」さやかは微笑みながら言う。

 「この調子で自己肯定感ましましで行こうね!!」きいはライブ前でも元気いっぱいだ。


〜ライブ直前舞台袖〜


  「みんなここまでよく頑張ってくれました。最高のライブにしましょう。円陣組んで気合い入れよう」しょうこは力強く言葉をかける。


 円陣を組んでさやかが話はじめる。

 「ここまでみんなよくがんばりました。この5人でSeppの舞台に立てて嬉しいです。ここまでくるまで本当に色々あったけど本当にこの5人でbibiとしてアイドルをできて幸せです。最高のステージにしてファンの皆さんにも私たちにも最高のステージにしましょう!」



 推しを殺そうとして電車に轢かれて目覚めたら一宮ゆみになって2週間本当に色々あった。


 何度も何度もアイドルはやれないと思ったし、自分のやったことへの後悔で毎晩苦しんで寝れなかった。

 でもこれ以上人に迷惑をかけない、罪滅ぼしのために全力で一宮ゆみとしてアイドルをすることを決意した。


 SEがかかる。フロアのボルテージが上がる。

 「じゃあみんな頑張って行きましょう」しょうこが声出す。

 

 一歩ずつ一歩ずつステージに向かって行く。生まれてから1番緊張している。

 ステージに出て後ろを向く。自分の名前が呼ばれて振り向くとピンクのペンライトがたくさんあった。人がたくさんいた。嬉しくて思わず涙を流した。

 緊張は不思議なかった。嬉しいと心の底から思った。


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