峰山きい
ゆみとまゆがアイドルになった、アイドルを続けた理由を話す中きいが過去のアイドルになった理由を話し始めた。
「私は誰にも愛されてなかった」そうきいは話し始めた。
きいの両親どちらも大企業の社長だった。
そのためお金はあったが両親は忙しく、面倒はいつも家政婦さんが見てくれていた。
好きなおもちゃを買ってもらえて、好きな食べ物を食べて、好きなことをして生きていたが心は満たされることがなかった。
だが小学生2年生の時の夏休み初めてお父さんの実家、沖縄のおばあちゃんの家に遊びに行って初めて満たされた。
家政婦さんの都合が合わず急遽1人で行くことになって不安な気持ちでいっぱいだったが優しくおばあちゃんが迎え入れてくれた。
初めて一緒にご飯を作った。全然上手くできないのにおばあちゃん教えてくれて褒めてくれた。
初めて農作業をした。何もわからないからおばあちゃんと近所のおじさん、おばさんが優しく教えてくれた。
たくさん可愛がってもらった。ゲームもない、おもちゃもない、好きなものを食べれるわけではない。今までと真逆の生活だった。
だけど楽しかった。嬉しかった。何も満たされなかった心が人生で初めて満たされていくのが分かった。
それから冬休み、春休み、翌年の夏休みと長期休みのたびに沖縄のおばあちゃんの家に行った。
その度にどんどん満たされていく。普段満たされることがない心が。
「だけどな中学校で部活でバスケを初めて長期休みも帰れなくなったの」きいは悲しそうに話す。
中学のバスケは結構強くて厳しかったがきいはスタメンで出ることができた。そのおかげで忙しくなり、沖縄に遊びにいくことは無くなってしまった。
高校はバスケの推薦で行った。惜しくも3年間で全国大会にいくことはできなかったが全力で部活をできたことが嬉しかった。
大学には指定校推薦で受験したことで早く決まったので久しぶりに沖縄のおばあちゃんの家に行った。
だが久しぶりに会うおばあちゃんは元気がなかった。
「私に隠してたけど病気だったの」
「最後にゆみに会えてよかった」おばあちゃんにそう言われた瞬間にまゆは泣き崩れた。
数日後きいが見守る中おばあちゃんは亡くなった。たくさん泣いた。
その時きいは思った。沖縄に移住して沖縄で生活したい。
それを両親に言ったが認められず、おばあちゃんの家と畑を潰して豪邸の別荘を建てると言われた。
「すごくショックだったの…だから私が土地を買うそう言って大学進学をやめて働きはじめたの」
大学を行くのをやめて働き始めたがそこはブラック企業で無理して働いて体を壊してしまった。
「結局親が田んぼと家を壊してこの豪邸がだったの」
何もかも失った。そうきいは思った。
体を壊して、何も無くなった。また何もかも満たされない自分に戻ってしまった。
誰かに愛されたい。誰かに認められたい。誰かに求められたい。その気持ちがあった。
承認欲求を満たすためにTikTokを初めた。
フォロワーは2500人だったけど何人かの固定ファンがついて満たされなかったものがだんだん満たされるようになった。
その時にDMでしょうこにアイドルを誘われてアイドルになった。
「私はこんな感じかな」きいが2人の方を向くとゆみとまゆは正座して話を聞いて泣いていた。
「きいさんそんな過去がなのにいつも元気いっぱいですごいです」まゆが泣きながら言う。
「それなのにこんなに元気ですごいですね」そう言うと「おばんちゃんが亡くなる前に最後に『あなたの笑顔は世界1だからこれから辛いことがあってもその笑顔で世界を照らしてね』そう言われたから笑顔で元気にいるの」
それをきいてさらに泣いた。
「2人とも泣きすぎだよ!」きいが言うが「そりゃ泣きますよ」言い返す。
「絶対にbibiで武道館行きましょうね」そう3人で約束する。
泣き疲れてそのまま寝落ちしてしまった。
次の日の朝起きるとまゆがいなかった。寝ているのきいを起こさずにゆっくりベットから出てリビングに向かう。
「おはようございます」まゆが美味しそうな朝食を作ってくれていた。
「美味しそうだね!すごいまゆちゃん」そう言うとまゆは少し照れていた。
少ししてきいも起きてきた。「すごいねまゆちゃん私と結婚して!」「私結婚願望ないです」笑いながら答える。
3人で楽しくご飯を食べて沖縄の海を見に行った。
「ここの海で願い事を叫ぶと願いが叶うって言われてるんだ」きいが教えてくれる。
「bibiで武道館ライブをする!!!」きいが叫ぶ。
「世界1のアイドルになる」まゆが叫ぶ。
「しっかり生きる!最高のアイドルになる!」ゆみが叫ぶ。
3人それぞれの願い事を叫んで願いを叶えられるように全力を尽くそう!そう誓った。
宮崎から沖縄に行って色々あったが結果的に楽しい旅行になった。
学ぶことがたくさんあった。そして一宮ゆみとして生きていく決意ができた。
今までありがとう野口勇人、これからはやった罪を背負って一宮ゆみとして生きていく。
「明日は一緒にお買い物行きましょゆみさん」そう笑顔でまゆが言った。
幸せな気持ちで心が満たされた。




