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【カクヨムコンテスト11 中間選考突破】 累計336万8千PV 僕の戦国時代  作者: 虫松
僕の戦国時代外伝 細川幽斎と僕の戦国大学創設記

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第7話 大学を恐れる者

戦国大学が創設されて数年。


最初は笑われていた。


「戦国に大学?」

「武士に学問などいらぬ。」


だが

時代は静かに変わり始めていた。


戦国大学の卒業生たちが

各地へ旅立っていく。


ある者は軍師となり、

ある者は官僚となり、

ある者は外交官となった。


軍を動かす者。

財政を整える者。

外国と交渉する者。


彼らは刀よりも

知識で国を動かした。


そして各地の大名が気づき始める。


「戦の形が変わっている。」


「知恵を持つ者が勝つ。」


その中心にあるのが


戦国大学。


ある夜。

城の一室。


古い武将たちが集まっていた。


関ヶ原で東軍に属した武将たち。


その中心に座る男。


筑後柳川の大名。


田中吉政


吉政は静かに言った。


「戦国大学……」


「聞いたか。」


別の武将が答える。


若狭の大名。


京極高知


「聞いた。」


「武士に学問を教える学校らしい。」


その場にいた武将が鼻で笑う。


伊予松山の大名。


加藤嘉明


「馬鹿げている。」


だが

もう一人の男が静かに言った。


築城の名人。


藤堂高虎


高虎の目は鋭かった。


「いや。」


「危険だ。」


部屋が静まる。



高虎はゆっくり言った。


「その大学の卒業生が」


「各地で軍師になっている。」


「官僚になっている。」


「外交官になっている。」


武将たちは顔を見合わせた。


高虎は続ける。


「つまり」


「この大学は」


「天下を動かす学校だ。」


空気が重くなる。


吉政が低く言った。


「武士の世界が変わる。」


「刀ではなく」


「学問で国が動く。」


加藤嘉明が拳を叩く。


「そんなもの認められるか!」


京極高知も言う。


「武士の世を取り戻さねばならぬ。」



彼らは決断する。

戦国大学を武力で潰す。


吉政が言った。


「徳川殿はもうおらぬ。」

(※ 徳川家康 はすでにこの世にいない)


「だからこそ」


「我らが武士の世界を守る。」


高虎は地図を広げる。


街道。

城。

兵力。


まるで

新しい戦争の準備だった。


「まずは兵を集める。」


「浪人たちは多い。」


「武士の誇りを取り戻す戦だ。」


その準備は、まるで後の時代に起こる

西南戦争のようだった。


古い武士の世界と新しい知の世界。


その衝突が始まろうとしていた。




その頃。


戦国大学では


学生たちが議論していた。


国家政策。

外交。

経済。


未来の日本を語っている。


僕は校庭から

その光景を見ていた。


その時


一通の密書が届く。


戦国大学を潰す計画。

僕は静かに目を閉じた。


そして呟いた。


「ついに来たか。」


武士の世界と

知の世界。


どちらが日本を動かすのか。


戦国大学の灯りは夜の山に静かに輝いていた。


だがその影では大学を恐れる者たち

が動き始めていた。

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