新しい友達
思いがけない出来事の末、インたちは見知らぬ家で目を覚ます。新たな物語は、ここから始まる。
インはモロに乗って旅に出た。
インはモロの背中を軽く叩きながら言った。
「もっと速く走れよ、モロ!遅いぞ!」
カッ、カッ、カッ……
しばらく進むと、井戸のそばに一本の杖とシャツが落ちているのを見つけた。
近づいて井戸の中をのぞくと、一人の少年が閉じ込められていた。
インは言った。
「何してるんだ?泳ぎたいのか?教えてあげようか。」
少年は怒って叫んだ。
「上のロープを引っ張れ!」
「わかった。」
インはロープを引き、少年を助け出した。
「なんで泳いでたんだ?」
少年は呆れたように答えた。
「泳いでない。兵士が来たから隠れていただけだ。」
「じゃあ泳いでなかったの?」
「もちろん。」
インは尋ねた。
「名前は?」
少年は答えた。
「俺はコレミ・フォダ。父の仇を討ち、一流の剣士になりたい。でも、まだ強くない。」
インは笑って言った。
「それなら、一緒に旅をしないか?」
フォダは聞いた。
「君の目的は?」
インは答えた。
「『レア・シング』というものを探している。四つの文明を一つにできると言われているんだ。」
フォダは驚いた。
「すごい目標だな……。」
インは微笑んだ。
「でも、俺もまだ強くない。」
フォダは聞いた。
「じゃあ、どうしてそんな危険な旅に出るんだ?」
「修行するためさ。」
「どこで?」
「サハリスだ。」
フォダは目を見開いた。
「砂漠!?」
「そうだ。」
インは手を差し出した。
「立てよ。今日から友達だ。」
フォダは笑顔でその手を握った。
「よし、行こう。」
フォダは走ってモロに飛び乗った。
インは叫んだ。
「最初に乗るのは俺だ!」
モロは怒って鳴いた。
「ヒヒーン!」
フォダは聞いた。
「何て言ったんだ?」
インは笑って答えた。
「『誰も乗せない』ってさ。」
こうして三人は歩いて旅を続けた。
しばらくして、フォダが言った。
「荷車が必要だ。」
インは聞いた。
「お金はいくら持ってる?」
「金貨三百枚。」
「俺は二百九枚。」
フォダは言った。
「一番安い荷車でも二百五十枚する。」
インは笑った。
「それなら買えるな。」
その時、インの手から地図が風に飛ばされた。
フォダは叫んだ。
「最悪だ!俺はとんでもない間抜けと旅してる!」
インは照れ笑いしながら頭をかいた。
「取りに行こう。」
二人は地図を追いかけたが、風はどんどん遠くへ運んでいく。
突然――
地図は排水管の中へ飛び込んだ。
フォダは立ち止まった。
「本当に入るのか?」
インは地図を見つめた。
「たぶん。」
フォダはため息をついた。
「行こう。失くしたくない。」
二人は排水管の中へ飛び込み、地図を追いかけた。
やがて出口から太陽の光が見えた。
フォダは叫んだ。
「急げ!逃げられる!」
モロは全力で走り、インは地図をつかんだ。
しかし、その瞬間――
モロは激しい水流に飲み込まれた。
「モロ!」
インは飛び込んだ。
フォダは言った。
「仕方ない!」
そして彼も飛び込んだ。
三人は激流に流され――
しばらくして別の場所へ流れ着いた。
インはゆっくり目を開けた。
続いてフォダも目を覚ました。
二人は辺りを見回し、驚いた。
そこは、一軒の家の中だった。
インとモロの旅は、新たな出会いによって大きく動き始める。新しい仲間とともに、未知の冒険が幕を開ける。




