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戦争の終結

戦火の中、一人の少年の運命が動き始める――。

世界はかつて、四つの偉大な文明に分かれていた。

ヴァロリス――永遠の春で知られる輝きの文明。

アザリン――広大な平原の文明。

セハリス――砂漠の文明。

マガロン――雪と氷の文明。

しかし、その平和は長くは続かなかった。

ヴァロリスは世界の支配を望み、信頼していたアザリンへ侵攻を開始した。

兵士たちは進軍し、女たちは逃げ惑い、子どもたちは泣き叫び、戦場は炎に包まれた。

一人の男は妻と共に逃げていた。

その途中、地面に座って笑いながら遊ぶ一人の少年を見つける。

男が駆け寄ろうとした瞬間、一筋の矢が空から降り注ぎ、妻の胸を貫いた。

「リアナ!」

男は叫ぶ。

弱々しい声で妻は言った。

「その子を…助けて……私のことはいいから……」

そう言い残し、静かに息を引き取った。

男は少年を抱き上げて逃げたが、脚を負傷し、左脚を失ってしまう。

激しい痛みに叫びながら、そのまま意識を失った。

――しばらくして。

男が目を覚ますと、一頭の小さなロバが彼の顔を舐めていた。

ロバは驚いて少し離れる。

男は微笑みながら言った。

「君も…主人を失ったんだな。」

ロバの目には涙が浮かんだ。

「今日から、お前の名前はモロだ。」

そして少年を見つめる。

「お前の名前はイン。」

「俺の名前はフラー・ダキラ。だから、お前はフラー・インだ。」

「さあ、行こう。」

「今日から俺たちは家族だ。」

男は木の枝を杖代わりにしながら歩き、三人で暮らすための小さな家を建てた。

――十五年後。

インはモロと一緒にボール遊びをしていた。

ダキラが呼びかける。

「イン、話がある。だが、泣くなよ。」

インは笑って答えた。

「泣かないよ。」

ダキラは静かに言う。

「俺は…お前の本当の父親じゃない。」

しかしインは微笑んだ。

「そんなこと、どうでもいい。」

「僕は死ぬまで、あなたを父さんって呼ぶ。」

ダキラは優しく笑った。

「強い子だ。」

そして続ける。

「アザリンを取り戻し、復讐したいんだろう?」

インは拳を握りしめる。

「もちろん。でも、僕はまだ弱い。」

ダキラは一冊の本を差し出した。

「心配するな。」

インは表紙を見つめる。

「『レア・シング』…?」

ダキラは答えた。

「世界を一つにすると言われる、伝説の秘宝だ。」

インは立ち上がった。

「僕、行くよ。」

「どこへ?」

「レア・シングを探しに。」

ダキラは地図と一枚の手紙を渡した。

「この地図はセハリスへ続いている。」

「そこには世界最強の三人の師匠がいる。」

「そして、この手紙を渡せ。」

「それがお前たちを弟子として受け入れる証になる。」

その時、モロが鳴いた。

「ヒヒーン!」

ダキラは笑う。

「モロも一緒に行きたいらしい。」

インはうなずく。

「もちろん。」

インはモロの背に乗る。

旅立とうとしたその時、ダキラは最後に言った。

「仲間をたくさん集めろ。」

「――この言葉を忘れるな。」

こうして、インの旅は始まった――。

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