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当たり前があるうちに、

「リハビリやっと終わったぁ〜」

心の中でそう叫ぶ。大好きな屋上で。

この病院にも大好きな時間と、大好きな場所ができた。

大切な友達も。

だから、なんとかやっていける。

挫けることも多いけど、慎重に、工夫して。


屋上はやっぱり空気がいい。

室内ばかりの病院で、外の空気が吸えて、視界がとても広いのだから。


そういえば、最近の立てる日には、お気に入りのワンピースを着ることにしている。その方が、気分が上がるから。でも、もう直ぐ梅雨だな。そしたら屋上来れなくなっちゃうね。


屋上で風が吹くたびに、ロングのワンピースが風邪に吹かれてたなびく。

あぁ、気分が良い。

こんな、動ける日が毎日、毎日続けばいいのに。

そう思うのに、動けない日は先週より、今週の方が増えていた。午前しか動けない日もあって、そういう日は、午後に予定してたことが、全部パーになる。

「いつになったら治るんだろう」そう思ってた日が、今はずるいと思う。


11:30 もう直ぐ澪ちゃんと持ち合わせの時間。

屋上から、ゆっくり手すりを掴んで降りる。

毎日この時間が待ち遠しい。話して、食べて、笑って。当たり前ってすっごい素敵。

でも、そう思えるようになったのは、ALSのおかげ。

皮肉なようだけど、それは事実。


だから伝えたい。

当たり前は失ってから、大切だと知れる。理解できる。

当たり前があるうちに、当たり前を大切にして欲しい。

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