↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
36/54

どこかに1人置いてかれるような気持ち

リハビリは、朝ごはんを食べたら直ぐなので、食べ終わったら、急いで準備を始める。

車椅子に移るために、ベッドの柵を掴む。

今日は力入るかな。

恐る恐る腕に力を入れてゆっくり体を起こす。


入った!!


最近は、こういう動作にも時間がかかる。

それでも、昨日より少しでもできることが増えていたらいいな。そんなことを考えながら、車椅子を押されて、リハビリ室へ向かった。


リハビリ室に着くと、夏希先生が待っていた。

「おはようございます。今日もよろしくね。」

「よろしくお願いします。」

そう答えて、車椅子からベッドへ移る。

今日は何をするんだろう。

リハビリが始まる前は、いつも少しだけ緊張する。

昨日できたことが、今日もできるとは限らないから。

「じゃあ、まずは足を動かしてみましょうか。」

先生に言われ、私は足に意識を向けた。

動かそうと思えば、動く。

でも、思うようには動いてくれない。

もっと力を入れようと思っても、足は私の気持ちには応えてくれなかった。

「大丈夫ですよ。ゆっくりでいいですからね。」

先生の声に、小さく頷く。

ゆっくりでいい。焦らなくていい。

頭では分かっている。

でも、「時間をかけなきゃできないこと」が増えていくたび、どこかに1人置いていかれるような気持ちになる。

みんなは今頃、学校で授業を受けているのかな。

春乃たちは、何を話しているんだろう。

そんなことを考えてしまう。

いや、だめだ。今はリハビリに集中しないと。

慌てて目の前の足に意識を戻した。

今日できることを、明日もできるように。

そう思って、私はもう一度、足に力を込めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。