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退学します。

たくさん話す中で知ったのは、澪ちゃんは重症の先天性心疾患であること。小さい時から入退院を繰り返していること。そして、私と同じ高校3年生であることだった。もう、入学式から一週間。みんな元気かな。

澪ちゃんと話していると、たまにそんなことを考える。今日は、結構歩けるんだよな。だから、

「屋上一緒に行かない?」

そう誘ってみた。澪ちゃんの返事は「YES」


「友達」


その響きがとても心地よかった。やっとできた友達。

一緒に屋上に上がると、お昼頃だったからか、日差しがとても強かった。木陰に2人で座る。

こんな時間がずっと続けばいいな。と思った。

そう言う時間は直ぐに終わってしまう。

私達は「また明日!」と言って病室に戻る。


その日の夕方、学校の担任の先生とお母さんが来た。

「なんで今?」そう思った。せっかく忘れかけてたのに。タイミング悪。最悪。そう思うけど、なんとか作り笑顔で誤魔化す。話はやっぱり「退学」について。


私は一番に口を開く。

「退学します。粘っても、きっと私は学校にもう行けない。だから、、、だから、退学させてください。」

先生は「本当にそれでいいのか?」と言う。

私は頷くと同時にこう言った。

「最後に、春乃達と学校で会いたいです。」

先生は、少し悩んだあと、「わかった。」と言った。

お母さんは、その会話を見守ってるだけだった。


考えるのをやめたはずなのに、「退学」という言葉と自分の思いが、妙にスラッと言えた。やっぱ、心の奥で考えてたんだろうなと思う。考えることからは逃げられない。そう実感した。

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