初めての病院友達
検温と血圧を測りに来た看護師さんに言った。
「今日のお昼、食堂に行かせてくれませんか?」
私がそう言うと看護師さんんはにっこり笑って、
「じゃあ、お昼前にまた来ますね。」
食堂に行ける。嬉しい。
それまで何しよう。
手すりに、寄りかかりながら、屋上に行こうとする。
風に当たりたい。そう思ったから。
「ドスン」
膝から崩れ落ちる。だめだ、今日はほんとに歩けない。仕方ないからベットでじっとしてよう。
アニメ見るか。「スパイと殺し屋」見たし、「推しの人」見たし、、、。後宮の話見るか!お気に入りのやつ。もう直ぐ3期始まるらしいし、ちょうどいいや。
1期から見直そ。アニメは、私の病院生活の楽しみだった。「アニメオタク」そう言われてもおかしくないほど、動けない日はアニメを見続けた。アニメは、つまらない病院生活の救いだった。
お昼の時間になると、本当に看護師さんが来てくれた。
「ありがとうございます。」
そう言うと、看護師さんは嬉しそうに笑う。微笑む。
食堂に着いて、当たりを見回すけど、昨日の女の子は居なかった。ちょっと待ってみよう。そう思った。
しばらくすると、彼女は食堂に入ってきた。
嬉しくて、声をかけると、彼女の表情も明るくなった。
「名前まだ聞いてなかったよね。聞いてもいい?」
「もちろん!私、澪。えっと、、、」
「私は結香。よろしくね。」
「うん。結香ちゃん、よろしく!」
澪ちゃん。初めて病院内で友達ができた。やったぁ。
「一緒にお昼ご飯食べよう?」
そう澪ちゃんは言ってくれた。
それから、私達は一緒にお昼ご飯を食べるようになった。




