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言葉の力

先生が話があった日から、リハビリが始まった。

骨折や怪我とは違う。

直すためじゃなくて、遅らせるためのリハビリ。

どんなに頑張っても、希望も未来もないリハビリ。

そんなんならやらなくていいやって、そう思ってた。


けど、やってみたら意外と出来て、それを「出来ない」にしたくないって思えた。やる気が湧いた。

最初は簡単なものばかり。

ゆっくり歩いたり、数段上がり下がりしたり、、、

それだけだった。それだけのことに、ありえないほど「嬉しい」って心から、そう思えた。


確かに、高校3年生の初日学校には行けなかった。

でも、熱心に取り組めるものを見つけるのが、今の私にとって一番必要な事だったのかもしれない。それが、先生の言っていた自分を好きになることの第一歩なのかもしれない。

先生はそれが言いたかったのだろうか。

伝えたかったのだろうか。

少しずつ、少しずつ、前に進んでも良いのかも。

傷ついたら、傷ついた以上に進めば良い。

傷つくのを恐れたら「出来ない」が増えるだけ。

私は、あの先生の一言で、ここまで変われた。

前向きになれた。

今は、こんな1年要らないなんて思わない。

出来る限り大切にしようと思う。

人の言葉の力ってこんなに凄いんだ。

私は、「前向きになる」という普通を取り戻した。

その日の夜は、久しぶりにぐっすり眠れた。

不安も絶望もどこかに行ったように。


朝、目が覚めると、もう7:00だった。

起床時間から30分の寝坊だ。看護師さんが来るギリギリ前で起きれたからよかった。

オール+リハビリは弱った体にはハードだったらしい。

今日は誰も来ない。

だから、ベットの上で、ゆっくり過ごそうと思った。

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