学校に行きたい。
久しぶりのゆったりとした朝。
どこか不安で、いつも自分の体を心配していたけど、これ以上何かを心配することも、気持ちが辛くなることも、もうしなくて良い。それが、私にとってどれだけ嬉しいことか、やっと理解できた。よく耳を澄ますと、鳥の声が聞こえる。
「ちゅん ちゅん ちゅん ちゅん」「ほー ほけきょ」
春らしい季節になってきた。
窓辺にかけている制服がとても懐かしく見えた。
階段から落ちてから、ずっと入院しているから、11日。
一ヶ月の約半分。仕方ない。わかってるけど、どうしても、「学校に行きたい」その気持ちだけは、抑えられなかった。
見ると辛くなるから、制服を棚にしまう。
その時、お母さんがきた。
今日は、来ないって言ってたのに。
「ごめんね。急に来て。」
「んーん。大丈夫。」
「朝、先生から電話があって。」
「っえ。なんで?」
「なんで」じゃない。きっと学校に行ってないことだ。
「あのね、結香と話したいって、先生が。」
「わかった。けど、どこで?」
「学校。今日、職員室に16:00に来てって。」
「急すぎない??」
「そうなんだけど。ちょっと先生にお話ししてくる。」
なんか凄い、慌しかった。
けど、学校で何を話すんだろう。
卒業は厳しいって話だろうな。
だって、学校、行けてないもん。
そうだよね。仕方ないよ。
そう、心の中で諦めた。諦めるしかなかった。
花弁雪です。
9月29日と10月1日の投稿ができず、すみませんでした。
本日、3日分投稿いたしますので、読んでいただけると幸いです。これからも、よろしくお願いしますm(_ _)m




