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信じて、傷つくのが怖い。

結局、一睡も出来なかった。

先の見えない不安。

もう戻ることはないであろう、私の日常。

私の全てが、生きてることが嫌になる原因だった。

病室の扉が開く。

「夏希先生からお話がります。」

あぁ、どうせ病気のことだ。

私が、こんなに追い詰められてるから、誤魔化すんだろうな。「余命はあくまで予想だ。」とか「もっと生きられる可能性はあるよ。」とか。

先生の言うことは事実なんだろうけど。

私だって、そっちを信じたい。でも、信じれない。

だって、信じて裏切られるのが、傷つくのが怖いから。


予想は的中した。

「ALSは、進行速度が、人それぞれ違うから、余命なんて重いもの付けられないの。あくまで、このまま行けば、、、って言う話。だから、重く受け止めすぎないで欲しいの。」

だって。そんなん信じられるわけねぇだろ。

「リハビリもあるから、少しづつ始めよっか!」

「まずは、自分を好きになった方がいいかもしれない。体の具合には気持ちの問題も大きく関わってくるから。」


ふと、ベッド脇の時計を見る。

4月1日(月) 8:00

「今日、始業式か。」

結局行けなかった。行くどころか、あと1年で死ぬかもしれないそんなことまで突きつけられた。

本当に皮肉。高三にすらなれなかった。

こんな私のどこを先生は好きになれと言うのだろうか。

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