いつもとは違う朝
布団から出ると、冬の朝の冷たい空気が私を包んだ。
窓のカーテンを開けると、冬の眩しい朝日が差し込んで来る。綺麗。
時計を見ると、まだ朝の5:30だった。
起床時間まで、1時間ある。
あと、ちょっとで私は高校3年生になる。
学校にも行ってないせいで、全然実感が湧かなかった。3年生の始業式行けるかな。また、春乃と同じクラスだといいな。
今日の検査結果どうなるだろう。
今日が来なくていいって思ってたのに、勝手に朝が来て、勝手に時間が過ぎていく。
考えていると、気づけば6:00になっていた。
あと、30分何しよう。
ふと、スマホの画面を見ると、春乃達とのグルラが動いていた。開いて、会話をみると、さっき私が考えていたことでびっくりした。
「来年同じクラスだといいね!」「わかるぅ!」
そこに私も入る。
「ほんとだね!!」
その一言だけど、みんなと話してるみたいで、みんなに混じってるみたいで、嬉しかった。
起床の合図がなって、病院が動き出す。
病室のみんなのカーテンが開く音がする。私も開ける。すると、隣のベッドの人と目が合った。
「おはようございます。」
「おはよう。朝は少し寒いね。」
いつもはお母さんとお父さんと話していることを、他の人とやる。それだけで、ありえないほど緊張する。
看護師さんが来ると、体温を測ったり、体調の確認をしたりする。朝ごはんは、基本的に和食。ザ・理想の朝ごはんって感じ。美味しかった。
ちょうど食べ終わったころ、病室のドアが開いて、お母さんとお父さんが入って来た。
「おはよう。」
「おはよう。」
いつも通りのおはようの挨拶をする。
30分くらいした時に看護師さんが来て、
「柊木結香さん。夏希先生からお話があります。
お母様とお父様もご一緒にどうぞ。」
と言った。
来た、、、。わかって欲しいのかわかって欲しくないのか。
考えれば考えるほどわからなくなって。
結局、答えは「明日が来て欲しくない」だった。
ベットから起き上がる。地面に足をつける。
「よっこいしょ。」
気づけば口癖になっていたこの言葉。
少しゆっくりになった歩き方。
私の、少し回りにくくなった呂律。
私の体の、全てが不安の要素だった。
診察室の扉の前に来ると、前みたいな希望はもうなかった。どうせ今回もわからないで終わるだろう。そう思ってた。油断していたのかもしれない。そう言う日に限って出来事は起こる。進み始める。




