EP13 慰安旅行①
全9編の慰安旅行編です。このEPで、白姫の残した色無地の攻撃紋を使います。
「収入4600G 支出2200G、利益は2400G。以上が、今月の収支です」
月例会議で、リアちゃんの報告。今月は大幅黒字!
「みんな、提案があるの。まだトータルでは赤字だけど、売り上げも伸び、順調だと思う。なので、慰安旅行とかどうかな?」
私は、厚生福利の一環として、慰安旅行の提案をした。
「いや~ん旅行?なんだそれは?いやがらせるのか?」
ブルックの質問。
この世界に、慰安旅行の制度は無かった。
「慰安旅行は、ギルドがお金を出し、従業員を旅行に招待。労う為の旅行なんだよ」
私の説明で、アーロン君は、眼鏡を持ち上げ賛成。
「なるほど、それは良いですね」
「ガオガオガオ」
「ダイル様は、大賛成と仰っております」
「はい。私も賛成です。素敵なアイデアです」
「いいね。皆と旅行か。楽しみですね」
「私も賛成です」
満場一致で、慰安旅行計画が始まる。
因みに、満場の中にギムは含まれていない。
「雪姫様、宿の予約は、お任せください」
「マスター、日程とシフトは、私が担当します」
ギャリソンとリアちゃんが動き出す。
「あたいは、繁華街がいいね」
「ガオガオガオ」
「ドイル様は、沼がいいと、仰っております」
行先の意見は割れるが、普通は山か海で割れる。
「行先は海!温泉は露天風呂!」
勿論異論は出てこない。
ここでもめるほど、スノープリンセスの団結力は緩くない。
「と、なると水着ですね」
クレアちゃんの一声に、女集は食いつく。
「あたいも、悩殺ビキニ買うかな」
「私も可愛いのが欲しいです」
サマンサは情熱的だから、際どいのを着そうだ。
リアちゃんは、可愛いキャラだから、フリフリかな?
「アーロン、俺達も買うか?」
「そうですね。やはり海と言えば、水着鑑賞。いいカメラを購入するべきでしょう」
眼鏡を持ち上げながら、アーロンは答えた。
買うのはカメラかよ・・・。
話は盛り上がるが、当然ギムは無関心。
マリアも食いつかない。
ナイスバディーのマリアだが、恋する相手がギム。
どんなに着飾ろうと、ギムは見ない。見てくれない。
着てるものに興味がない。着ているモノの中身にすら興味はない。
それは水着でも同じ。だから食いつかない。
折角の美貌とナイスバディー、勿体ない気はするが・・
「ギム、美味しいお酒、飲みに行こうね」
「ああ、うまい酒なら、何処にでも付き合うぞ」
マリアは、これで幸せなのだ。
数日後、リアちゃんがシフトを作る。
ギルドを休むわけにはいかないから、1週間は業務縮小とし、一般職員は2班に分け、私たちは最後。
1泊2日ずつの慰安旅行だ。
一般職員が半分居なくなる。
人手不足は必死。
そこで、私たち幹部も、一般職のお手伝いに出ることにする。
幹部たる者、どの業務もこなせないと。
と言う、軽い気持ちだったが・・・・。
翌日、行先と日程の告知が、ギルド内に貼られる。
ヨコス海岸「ヒラメ旅館」
1班 7月17、18日
2班 7月19、20日
3班 7月21、22日
「ヨコス海岸ですか?近くていいですね」
パンフレットを見ながら、アーロン君は、眼鏡を持ち上げる。
「地上30mの、崖の上の露天風呂からの絶景は、至極の一品とのことでございます」
海を一望できる、露天のお風呂。いいね~
「マスター、このお風呂、覗けないように、魔法が掛けてあるんですね」
「ほ~それは良いね。誰かさん達が、悪巧みしてるからね」
望遠レンズを磨くブルックを見た。
「雪姫、勘違いするな。これは海岸でナイスバディーの撮影に使うものだ」
と言うが、望遠レンズは、近距離では使わない。
明らかに顔が動揺している。
「お!?卓球もあるのか?あたいは得意だよ」
ほ~サマンサは卓球が上手いのか?
「ガオガオガオ」
「ドイル様は、私も得意ですと、申しております」
私たちは、パンフレットで盛り上がっていた。
ブルックが、ギャリソンと外に出た。
きっとギャリソンに、文句でも言うつもりなのだろう。
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「おい、ギャリソン、なんで魔法のセキュリテーなんかある場所を選ぶ」
雪姫の予想的中。
「おや、これはブルック様とは思えぬ発言。このギャリソン、がっかりでございます」
「望遠レンズまで買ったのは、奴らの・・・」
「『安心』それは、女性を大胆にさせるモノでございます」
ギャリソンがニヤリと笑う。
「お前?まさか?」
「元最強性霊と呼ばれた私と、ブルック様の身体能力、超えれぬ壁は無いと存じます」
「そうか!そうか!策があるのだな」
「『プロジェクト 丸見え』でございますな」
「おお!燃えて来たぞ!」
ブルックが燃えていた。
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「ねぇギム、夏の海岸でね、水着の女の子を見ながらのお酒って、美味しいのよ」
「そうか?そうなのか?」
「私の水着姿、見たい?」
「ああ、マリアの水着で酒が旨くなるなら、見たい。見たいぞ」
ギムに食いつかせ、マリアも楽しみになる。
そして、1班の慰安旅行の日が来た。
私たち幹部は、人手不足の各部署へ、救援に出向く。
配属先は公平を期して、くじ引きだ。
恐ろしいことになる・・・・。
次回、幹部達が大暴れ?




