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EP11 襲撃⑤

ラストはマリア^^兵器としての実力発揮です。

私が凍らせたヒアリの上を、乗り越えるように後続も出てくる。

キリが無い。


「まぁ、150万以上だからな・・。結構な数だぜ」

ブルックも呆れたように言う。

「敵の残存推定数、約70万です」

まだ半分?

「ガオガオガオ」

「ドイル様は、当分アリは食べたくない、と仰っております」

アリ食うんだ?ワニって?

「あいつら斬ると、酸で刀がダメになる」

なら瓶で戦えば?

進軍速度は、冗談を言ってられるほど遅い。

凍り付いた仲間の上は、移動しにくいし、滑りまくっている。

「どうするよ?アーロンに、これ以上撃たせると、ダルマみたいに丸く腫れ上がるぞ」

顔中にボツボツが出て、見るに堪えない。アーロン君抜きで倒そう。



「使うか?あれ・・・」

「だね。後の事は、王様に任せようよ」

「ガオガオガオ」

「ドイル様は、ミバラ山の見納めだね、と仰っております」

出来れば使いたくはない。周りをも崩壊させるからだ。


アーロン君、ギム、マリアは、物理限界攻撃を持っている。

アーロン君は『秒速ハリケーン』

風速約340mの、音速に近い風を、相手にぶつける魔法だ。

ギムは「光速剣」。

文字通り、剣先のスピードが光速になる。切れない物はない。

物理限界魔法を持っている人が居るのに、何で私がギルドのマスターかって?

私のアブソリーュートスノーは、物理限界を超えた魔法らしい。

絶対零度より、更に下の低温魔法なのだ。

『氷をも凍らせる魔法』それが、アブソリュートスノーなのだ。



「マリア、いいかな?」

「はい。お任せください」

私はマリアに物理限界攻撃を頼む。マリアの最大攻撃だ。


マリアは、次元の穴に手を入れると、中から大型の蓄電地を取り出した。通常マリアが使う電池の約500倍の大きさだ。

物理限界魔法以上のスキルを持つ者にだけが得られる「異空間ポケット」

異空間に、荷物を置いておける、便利なスキル。

ギムは、此処に酒を置いているから、酒が絶えることはない。

因みに、アブソリュートスノーは使えない私でも、このスキルを持っている。

ルルはマリアから、蓄電池から延びるコードを受け取ると、マリアの腰のソケットに差し込む。


「重力子砲発射シークエンス開始します」


通常、爆発とはエネルギーが内から外に向かう。

が、マリアの重力子砲は、目標地点に到達すると、外から内に向かって爆発する。

これを『爆縮』と呼ぶ。


高エネルギー球体が、内に向かって縮む。

中心は高密度の質量を持ち、超重力が発生する。

収縮は加速度的に進み、重力限界に達すると、ブラックホールと化す。

俗に言う「スーパーノバ」と呼ばれる、天体現象を再現できるのが、マリアの重力子砲だ。

マリアは、高エネルギーを消費し、出現させたブラックホールをコントロールできる。



「敵数、推定68万体。ほぼ全部です」

リアちゃんの索敵により、ヒアリ族は、ほぼ全部が穴から出たようだ。

「重力子砲、発射5秒前、4、3、2、1、0。発射!!」

マリアから放たれる黒い球体。高密度のエネルギー球体だ。

目標地点でブラックホール化する。

この距離だと、ポルカの街も危ない。テレサが、広域に防壁を張ってくれた。



全てを吸い込む。

森も、山も、アリたちも。

ブラックホールは、全てを吸い上げ、飲み込んでいく。

「敵残存数ゼロ、もう大丈夫です」

リアちゃんの言葉で、マリアはブラックホールを消去する。


・・・・山が半分消えちゃった。

山だけではない。森だった所には、幅1k深さ100mの穴が開き、地底湖と繋がり、大きな湖が出来上がる。

マリア、また地形を変える。



「派手にやらかしてくれたな・・・」

ゴルノバ王以下、各国の王たちが、新名所『オラシオ湖』を見ていた。

「あははは、一応、人的被害ゼロ。頑張ったんだけどね。数が多すぎて・・」

笑ってごまかそう。

「いやいや、よくやってくださった。ここを突破されれば、ポルカの街は勿論、我が国は壊滅でしたぞ。山の一つや二つ。安いものです」

ランス国、国王のベルニアは、雪姫たちの戦いを讃えてくれた。


「またスノープリンセスの武勇伝が、増えたってわけだ」

他にもあるの?

「なんだ、知らんのか?」

王様はニヤリと笑う。

「国王、昔の話は勘弁してくださいよ。今回は150万の相手ですから、致し方なく・・ですよ」

ブルックが、言いかけた王様を止めた。

後で問いただそう。

「今回の武功。7国議会より、報酬を支払う。沙汰ある迄、待つが良い」

結局王様も認めてくれていた。


各国の王からも、お礼の言葉を頂き、今回は大成功。

因みに、コードが発動された時の報酬は、7国議会のストック金から、冒険者とギルドには、一定額が支払われる。

怪我や死亡の場合でも、十分すぎる保障がでる。



私たちは今回、友軍としてではなく、ギルドとして参加した。

7国議会は、毎年加盟国から沢山のGを徴収し、貯め込んでいる、との噂だ。

報酬が幾らになるか楽しみだ。

次回からが、追加したEP。2部でやるより、1部でやってたほうが分かりやすい為、1部に持ってきました。



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