EP12 プロジェクトWC①
3回を使い、1部に差し込んだEPです。
今後の重要人物なので、1部に回しました。
前回の戦い。その功績は、想像以上に高く評価された。
ギルドには、各国からの感謝状と、10000Gが贈られる。
10000G・・1億だよ。
7国議会・・貯め込んでる。プール金は相当多い。
当然報酬は、ギルドの金庫へ行くはずもなく、山分け。
幹部、付き人、一般職員から登録冒険者迄、均等割りで配布。
この手の情報は、必ず洩れる。
友軍手当が、1人20G。
結構いい稼ぎにはなるが、スノープリンセスだけが10000G貰ったとあっては、穏やかではない。
情報が洩れる前に、分配するのが得策だ。
人の不思議な所で、先に分配すると「10000G貰った事実」は、好感度として残る。
が、バレてから分配すると「10000G貰った事実」は、不信感として残る。
大きな収入だが、ここは仕方なし。
冒険者は、お金が入ると武具や防具に使う。
残ったお金は、お酒になる。
しかし武具の性能や、防具の防御力には限界があり、ある程度、高価なもの以上は、複数取り揃えても無駄になる。
そこで、武具や防具に、魔法で効果を付与させる。
例えば刀。
斬るだけの性能の刀に「火炎」の効果を付与する。
刀は炎を纏い、斬りつけた相手に、「火炎」のダメージも与えられる。
この付与する費用が、とても高い。
付与師 (エンチャンター)と呼ばれる専門の職人のみが、この付与を行う事が出来る。
現在この世界には「付与師」と呼ばれる職人は4人だけ。
見習い期間中の者が10人程度いるが、見習いは、Eランク以下の魔法「生活魔法」と呼ばれる魔法の付与しかできない。
Cランク以上が攻撃、防御系の魔法。
Dランクが、上位の生活魔法。調理、掃除などが魔法で行える。
Eランクが、生活魔法。お湯を沸かす。明かりをつける程度の魔法。
白姫さんが行った魔法の付与は「付与師」の行う付与とは別の物。
白姫さんの、強大な魔力がなせる奇跡の技。
「付与師」が付与できる魔法は、最大級でAランクの魔法迄である。
付与師のスキルを持つには、多くのパラメーターを設定する必要があり、付与師の世界は「修行150年。見習い150年」とも言われる。
成れるは「迷い人」だけなのだ。
「何も失わず、何も得ない」迷い人。だが、迷い人の時間は止まる。
本来、得る事の出来ないスキルを、身に着けることが可能なのだ。
約300年前、穴から落ちて来た者で、付与師の能力を身に着けた者がいる。
世界に4人しか居ない、付与師の師であり、付与師協会の会長。
「エンチャンター ミサキ」
記録が残る限り、最古の迷い人である。
1500年前、魔人族との戦いが終わると、人類は領土を争い、戦争へと突入した。
1000年も過ぎたころ、やっと各国の王は気が付く。
「国民、少なくね?」と。
長きに続いた戦いが、世界を疲弊し、人類の数を激減させていた。
5つの国の王は、話し合いの場を持つ。
すったもんだの末、200年かけて人類は、やっと平和を手に入れた。
その頃、穴から落ちて来たのが「ミサキ」だった。
当時は、迷い人の保護意識などない。
幸いなことに、ミサキは元居た世界で、筋金入りのRPG廃人。
異世界への知識と理解は、並ではない。
この世界のレベルやステータスのシステムを、短時間で理解した。
『防御を高めてから、魔法を撃つ』
これにも、早くから気が付くことで、彼女は奇跡的に生き延びる。
ミサキにとって、この世界のシステムは、勝手知ったるモノ。
効率よくパラメーターを設定し、経験値を振り分ける。
生きていくには、困ることは無かった。
数年後『自分は年を取っていない』と言う事に気が付く。
彼女は考えに考えた。そして、ある仮説を導き出す。
『異世界から来た私は、年を取らない』
彼女の仮説は正しかった。迷う人には、悠久の時がある。
多くの魔法を手に入れ、生活には困らない彼女は、RPGの中で、憧れだった職業、付与師への道を歩みだす。
中々発動しない付与師の能力。
根気よく、新しいパラメーターを設定するなどし、100年後、遂に武具への魔法の付与が叶う。
この世界に初めて「付与師」が生まれた。
その後、ミサキは積極的に動く。
国政に関与し、迷い人の保護に乗り出す。
獣人との関係を築き上げ、現社会の雛型を作る。
「穴」に関する研究機関を立ち上げる。
仲間を集め「ギルド」と言う組織を作る。
数多くの称号を持つミサキは、ギルドの創設者であり、マーメードドルフィンの、初代ギルドマスターでもある。
その大物が、今私の前に居る。
話は1週間前に遡る。
エンチャンターの使い方が違う気もしますがw
ミサキさん^^2部では重要人物です。




