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透明な神経の向こう側  作者: poruru09
第2A部  社会のゆらぎ

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●社会とロウソク

 社会に大きな影響を与える者、いわゆるブレークスルーを引き起こすような成果をあげる者は精神的な意味で社会そのもの中には内在していない。彼らは文字どおりアウトローであり法の外にいる。しかし、完全にアウトローというわけでもない。

 社会が円だとしたら、彼らは円周上、あるいは円周のほんの少し外側の軌道の世界に住んでいる。このような人たちは社会で起きる日常の些末な出来事にいちいち強い関心を持たない。ジークムント・フロイトのように自分の興味を惹き付ける物事に対してクリスマスも正月も忘れて没頭する。


 彼らは社会のカオスの縁に存在している。社会に大きな変化を与える者は良い意味でも悪い意味でもこのような人たちである。社会をロウソクそのものに見立てると、ロウソクは外部からエネルギーを与えて(ロウソクの芯に着火)化学的に励起させることで、熱エネルギーを放出したり発光したりするようになる、つまり燃え上がる。外圧なしにロウソク内部から燃えたりはしない。そんなことが起きては困る。この着火作業を行うのがカオスの縁に住む者たちであり、ロウソクがわれわれのいる社会である。


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