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聴雨譚  作者: 木逸昼寝
20/25

雨具


 「車でそっちに向かってるー カンパチのあのガススタのならびのセブンの前であと10分ぐらい」


 翌日美緒からLINEが入ったのはまもなく15時にも差し掛かろうとする時間であった。もう少し前もって連絡くれればいいものの と思いながら急いで身支度を始める。

 昨日から降り続ける雨は未だしとしと止まず降り続いている。美緒との昨晩のLINEのやり取りが多少かおりを落ち着かせたのか、オーブンで焼いただけのソーセージを缶ビールで腹に流し込んだ後、鎮痛剤も程よく効き朝まで深く眠りについた。


 朝方腹痛で目を覚まし、生理がきている事を確認してまた薬をに見込みベッドに身を沈めながらテレビから流れる旅番組をぼんやり眺め美緒の連絡を待った。



 「了解 のちほど!」


 昨日雨に濡れたレインコートは乾いてはいたものの、ここから3分の待ち合わせ後の移動は車。耳に音の障るレインブーツも必要ないかな、と雨具は手にしないことにする。以前美緒に褒められ、自分でも気に入っている小さな花柄の半袖のブラウスにゆるめのロールアップしたジーンズを履く。またどこででもまだきいているであろう冷房を思い薄手のカーディガンを抱えパンプスに足を入れ外に出る。この程度の雨ならば傘は折り畳みでいい。


 パタパタと階段を降り、玄関ホールの郵便受けの並びをチラリと目の端に走らせつつ外に出る。雨足は強くはないが、昨日から降り続けているせいだろうか 水溜りが彼方此方に大きく空を、世界を映し出しながら波打っている。

 

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