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聴雨譚  作者: 木逸昼寝
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雨乞


 のっぺらぼうは今まさにインターネットの回線の向こう側に立ち、かおりと向き合っている。降りしきる雨の向こう側から息を潜めかおりの様子をじっくりと見つめ続けている。


 あの手紙の送り主だ。直感的にかおりはそう思う。この誰からも特定されていないはずのかおりの裏アカをかおりのものであると認識し、フォローしていないのにも関わらずつぶやいて直ぐに反応する。ずっと覗き込んでいたとでも?しかし こんな偶然があろうか、あの手紙の内容と似通ったコメントを今まさに書き込んで来る絶妙なタイミングが偶々だとでも?


すかさずそのコメントに返信を入れる。にじむ汗で手がぬるぬると湿っている。


 「あの手紙を送ってきたのは あなた?」

 

 もっと文面を精査してから書き込めばよかっただろうか。スマートフォンの画面を眺め続けるが一向に変化はない。数分経過しても反応はこない。相手のアカウントを見ても何も書き込んでいない。


 直接メッセージを送りつけるしかないか。例えあの手紙の送り主ではなかったとして、支離滅裂なメッセージが届いたと頭がおかしい人間扱いされたとしても、尚更 かおりだと認識されていないのであればそのままにしておけばいい。


 「直接失礼しますが、あなたは私に手紙を送ってきた○〇〇奈さんですか?どう言ったご用件でこのような事をなさるのでしょうか?」


 文字を打ち込んでは消し、まだ返信は来ないかと画面を戻し汗ばむ手をズボンに擦り付け拭う。


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