第4話「ひゃいっ!? お、お茶の時間です…!」
放課後。
教室には、やわらかな夕日の光が差し込んでいた。
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「……ふぅ」
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未珠は、ノートを閉じて小さく息をつく。
なんだか、ちょっとだけ疲れた気がする。
でも、それ以上に――
(楽しかったのです……♪)
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そんなことを考えていた、その時。
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「ひゃいっ!?」
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「わっ……!」
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振り向くと、そこには雛実時雨が立っていた。
びっくりしたように、こっちを見ている。
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「し、時雨さん……!」
「す、すみません……!急に声出してしまって……(>﹏<)」
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お互いにちょっとだけ慌てて、なんだか変な空気になる。
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「……えっと」
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時雨が、もじもじしながら何かを差し出してきた。
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「こ、これ……よかったら……」
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「……あわわ、これって……クッキーですか?」
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「はい……その、少しだけ作ってみて……(〃﹏〃)」
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控えめに差し出された包み。
大事に持ってきたのが、なんとなく伝わってくる。
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「ありがとうございます!すごく嬉しいです♪」
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未珠の顔が、ふわっと明るくなる。
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二人で席に座って、そっと包みを開ける。
中には、丸くてやさしい色のクッキーが並んでいた。
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「いただきます……♪」
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一口、食べる。
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「……美味しいです♪」
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思わず、声がこぼれる。
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「ほ、本当ですか……?(>﹏<)」
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「はい、なんだかほっとする味です……♪」
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その言葉に、時雨はほっとしたように息をついた。
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「よかった……( ˶´﹏`˵ )」
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それだけで、少し空気がやわらぐ。
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しばらく、静かな時間。
夕日の光と、甘い香り。
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「……こういう時間、いいですね」
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「……はい、私もそう思います……( ˶ˊᵕˋ˶ )」
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無理に話さなくてもいい。
ただ一緒にいるだけで、落ち着く。
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「……あの」
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時雨が、少しだけ勇気を出すように口を開いた。
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「また……作ってきても、いいですか……?(〃﹏〃)」
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一瞬、間があって。
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「もちろんです!ぜひ……♪」
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未珠が、ぱっと嬉しそうに頷く。
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「……ひゃい、よかったです( ˶´﹀`˵ )」
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時雨も、少しだけ笑った。
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ほんの少しだけ。
二人の距離が近くなった気がする。
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窓の外では、夕日がゆっくりと沈んでいく。
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「また、一緒に食べましょうね♪」
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「……はい( ˶ˊᵕˋ˶ )」
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小さな約束が、ひとつ増えた。
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騒がしい日常の中にある。
やさしくて、静かなひととき。
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それもまた、このクラスの大切な時間だった。
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(続く)




