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逃避王の未来創造(アブニール・ファブリケ)  作者: 酉真菜
アニメ道、始めます()
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AR.YUSHIMA Amusement Park

「まずは、こっちの柱に来てくれ。この大きな画面が見えるだろう。ちなみにこれは、実体だよ。ほんとにここにある。」


三人が柱のそばに来たところで、画面の下にある赤く光っている穴を指さしながら俺は続けた。


「三人とも、この画面の下の生体認証のところに指を入れてくれないか。」

「ここ?この赤く光ってる...」

「そうそう、そこに指を...入れたな。じゃあ、前の画面を見てごらん。」


大きな画面には三人が映し出され、三人の輪郭が白い線で囲われていた。。その下には『この三人でよろしいですか?』というキャプションが出ていた。俺はOKを選ぶと、ロードが始まり三人の足元にそれぞれ赤いレーザーの線が出てきた。レーザーによって、足元から10秒くらいかけてスキャンすると、画面の目の位置に赤い点が映し出された。


「えっ…なになに…」

「大丈夫、ほら画面に出ているだろう。『網膜スキャンを行います。準備ができましたら、OKボタンを押し、動かずにこちらを見ていてください。』って。つまり…そういうことだ。いろいろセキュリティーとかあるからだよ。」


OKを押すと、三人の目に一瞬、緑ののレーザーのようなものが発せられるとすぐに『完了しました。どうぞお楽しみください。』と出てきた。少し経つと画面にはユーザー名のテキストボックスが出てきた。


「AR.USHIMA Amusement parkへようこそ。ユーザー名をどうぞ。」

「ほら、三人とも言って。あ、一応言っとくけどこのユーザー名はなんでもいいからな。」

「マナ」

「マナ、さんですね。はい登録しました。」

「かわいいかわいいみこちゃん、で」

「かわいいかわいいみこちゃん、さんですね。はい登録しました。」

「エリザベス」

「エリザベス、さんですね。はい登録しました。」

「エリザベスって…。おいおい」

「いや、いつもゲームとかのアカウントはエリザベスにしているから。かっこいいでしょ。」

「エリザベスねぇ…」

「このグループにほかに登録する方はいらっしゃいますか?」

「はい、SEIJIです。」

「SEIJIさんですね。お探しします。指紋認証システムにアクセスしてください。」


俺は、エリハが入れた指紋読み取り機に指を入れた。すると、俺の顔写真入りの『SEIJI』という名前が出てきた。俺は四人そろうと完了を押した。


「あっそうか。こういう時にこの認証って使うんだね。」

「指紋認証はね。ユーザーログインは簡易的でいいからね。実際、他のユーザーもシステム内の人間も見ているのは外見だからなりすましはできないもん。支払いとかの時は網膜の方を使うよ。この認証は、その人がここにいたという証拠になる、警察の捜査とかに使われるような…コンビニの防犯カメラのようなものだよ。」

「へえ―。じゃあ、あんたはここで犯罪を犯せないってことね。残念ねぇ。」

「俺が犯罪者みたいに…。ひどいな。でも、ここにはさ、ほかのユーザーやキャラクターの女の子がいるじゃん。犯罪が起きて治安が悪くなっても困るから、防犯のためそこら中に監視カメラがあるもん。さらに、この柱あたりに中枢があるんだけど、そこにユーザーやキャラクターのログが詰まっていて、触られたとか全部記録されているんだよ。だから、ユーザーやキャラクターが『報告』をすれば、犯罪者はすぐにログとつきあわされて、あっていたらアカbanされるってこと。ひどければ、即警察行き。」

「でもアカbanされても、新しいARゴーグルにすればいいんじゃないの?」

「いや、だからあの網膜や指紋、全身スキャンを登録の時するの。それで、同一人物が複数アカウントを作れないようになってる。防犯面はばっちりだろ。だから、この湯島地区は日本で一番安全とまで言われているよ」

「すごいな…」

「とりあえず、続きの設定やるよ。今回みんなでやろうと思っているのが、アニメキャラのグリーティングだ。」

「FP…」

「グリーティングだ。」

「F…」

「グリーティング。」

「何でそこまで…」

「おれはFPS得意じゃないし。」

「あんたの都合?そんなのにみこをつきあわせるの?自己中にもほどがあると思うけど」

「別にいいし、俺は自己中だもん」

「ほら、二人ともいいから、とりあえず次。これじゃいつまで経ってもだよ」

「そうだな。」


俺は、今期の人気アニメキャラ、黒崎美恵子とカレン・アインツァーガーデンが描かれた『アニメキャラグリーティング』ボタンを押した。ローディングが終わると、ポップアップが出てきた。『マナ様・かわいいかわいいみこちゃん様・エリザベス様は4年前以上のアニメキャラとグリーティングできない設定がされています。』と書いてあった。


「大丈夫?これ…」

「ああ別に大丈夫だよ。そんな短時間で多くの人に会えわけないだろ。………あれだよ、4年前以上とかなるとたくさんいるだろ、そうなっちゃうとダウンロードが遅くなって最悪また明日…ってことになる。」


ダウンロードとかないんだけどな…。実際、ストリーミングでやっているから、ダウンロードはしてるけど、そんな長くないし、そんなおんぼろじゃないから大丈夫なんだけど。ばれなきゃこれくらいで納得するだろ。


「そうだね。そんなのは面倒だわ。さあ行きましょ」

「とりあえず、そこの自動ドアから出れば各クール毎に分かれたエリアに行きやすいからそっから出よう。」


自動ドアの方へ歩き出した。さっきのカウンターを抜け、自動ドアから出るとそこに足元らへんで何かの物体がふいに横から飛び出してきた。

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