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逃避王の未来創造(アブニール・ファブリケ)  作者: 酉真菜
アニメ道、始めます()
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ARな手の存在証明

「アニメARは簡単にいれば、アニメキャラと話したりするってものだよ。」

「まあ、あっさりとしているわね」

「で、今季のアニメはWeb小説系だと、絶海の聖霊騎士、397系だと既卒道士チャイニーズエンジェルと魔法少女MOONレンジャー、東アニ系なら愛するメトロノーム、他にはジャンビースとか、あの雪のプリスム、歌エンジェル、星色ガールドロッブとかとかいろいろあるよ。思い出せるのは。このくらいかな今は...」

「いろいろあるのね。でも何系ってなに?」

「だいたい決まってるんだよ。1クールに何個かの系統があって、ほとんどその枠は固定されているイメージかな。実際俺もあんまりわかってないんだけどね。Web小説だと、異世界系が多いかな。まあほとんどファンタジーで、冒険もの。逆に397系...「397プロダクション」っていう連載マンガがあって、ここは日常系がほとんど。異種もあるけどね。ちなみに俺は日常系を楽しめる人だから毎クール、397は一個は見てる。今回の名前から見て違いそうなんだけど日常系だね、分類は。東アニ...東海中部アニメーションは作画がホントきれいだね。毎クールはないけど、面白いのが多いよ。他には...アイドル系としては今期、歌エンジェルがあるね。リズムバトラーっていう音ゲーにもなっているよ。他にもラブコメ枠、百合枠、ギャグアニメ枠、ホラー枠とかあるよ。」

「いろいろ言われてもわからない。とりあえず、行こうよ。なんで、ずっと家にいるの。時間の無駄よ、みこは忙しいんだから、早く動きなさい。」

「いやないでしょ。」

「何よ、真菜。あるの、真菜は?」

「ないけど...」

「二人とも、そんなこと言ってないで行こうよ。私は早くいきたいんだけど」

「そうだな、エリハの言う通りだ。行こう」


俺がアニメ道を語っている間にもう2時間もたってしまった。もう行ってもARができる時間はあと1時間しかないぞ。やばいな、マジで暑く語りすぎちゃった。とりあえず、6分に一本ぐらいしか来ないから、早く豊洲線に乗らなきゃ...。


俺らは電車に乗って、上野御徒町駅で降りた。もうは相当日が落ちて暗くなって来た。そこから、歩いて20分湯島の地に戻ってきた。1時間しかなければ、一つしかできないだろう。うん、アニメだな、実際FPS苦手だし...。ロック機能もちゃんとしたから大丈夫だろう...。


「また戻って来たな。さあ、AR施設に行くか」

「建物なの?」

「実際はここもそうなんだけど、やっぱり屋内の方が寒くないし、楽とかまあそういうことで中に入った方がいいよ。」

「へぇー、こんな外でもできるんだ…。あの人とか?ゴーグルつけてる。」

「そうだよ。」


俺らは近未来的な透明なガラス張りで中から光が出ている建物に入った。いかにも何か"すごそうな、未来的な"ものがある感が出ている。中央のインフォメーションセンターへ行った。そこには、いかにもデパートの中にあるインフォメーションセンターがあって、誰もカウンターにいない以外そのまんまだった。


「えっと…とりあえず、7:00にここ閉まっちゃうんだよ。で、今が…5:48だから、約1時間ってところかな。閉館時間にここで集まろう。まずはゴーグルをかけて」

「普通にかけるんだよね…。何も変わんないけど…」

「左右のどっちかの耳あたりにボタンがあるでしょ、それを押してごらん」

「おっLOADING…って出て来た!」

「なんか二つ出て来たら、かんたん設定を選んで…視線を写して10秒待って。それが選択する方法ね。そっから指示通り進めて行くだけ。」


俺も電源を入れるとLOADING...の文字が出て来た。2分も経たないうちに、初期設定のウィンドウが開いた。かんたん設定から自分の名前を入れる画面が開いた。


「あなたの名前はなんですか?」

「湊誠司」

「ミナトセイジさんで登録いたします。アクティベートするので少しお待ちください。」


数分経つと、画面が変わりスタートの文字が出て来た。そこで周りを見回すと、どうやら三人もスタート画面に来ているらしい。


「これからどうすんの?」

「スタート選択したら、グリーティングを選んで」

「選んだよ」

「私も」

「うん」

「できたら終わりだよ。カウンターを見てごらん。」


カウンターにはさっきまでいなかった。女の人が現れていた。


「えっ、すごい。触れるの?」

「触れるよ。少しいいですか。この子たち、AR初めてなので、握手してくれませんか?すいません。」

「いいですよ。」

「いいの?それで…。」

「初めての方は握手を求める方も多いですよ。」

「じゃあ…」


まずはエリハが前に出て差し出された手をまじまじと見ながら、恐る恐る自分の手を出した。手に触れた瞬間、エリハは一瞬飛び退いた。


「ヤバイ、これ、本当に手がある。」


もう一度手を出すと、今度は握った。そして女性の方も手を握り返すとエリハの顔が興奮し、目がキラキラと輝いた。握手を終えた後、嬉しそうにこっちを見ながら、後の2人を握手するように促した。真菜やみこも信じられないような顔をして、手を触った。この技術が当初出来上がった時、この握手に列ができていた。俺は興奮のあまり、後ろで待っている人のことも考えず、10minは手を握ったり、さすったりしたものだった。今考えれば、超絶変態行為だったと思う。しかし、あの頃の技術からさらに進歩したのだ。三人がこのようなことをしても不思議はないだろう。


「さあ、本番はここからだぞ!…みこ、触りすぎだぞ…」

「ついつい…」

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