8話【瞬き】
暴力表現が多めです
「ころ…?」
何をするって言った?わからないな。
「アナタ誰?名前は?そもそも何処に住んでる?」
「返す義理はない。殺すから」
「【ころす】って何?」
返事はない。目の前の怪人は手に持った動画を振りかざし─
「ロゥム!」
─ガキンッと大きな音が鳴る。
「王女!?」
いつも持っている杖で道具を受けた。あんなのに当たったらどうなっていたんだろう。
「此奴は危険!逃げて!!」
「逃げっ…」
危険。それはあまり聞かない言葉。本当に危ないことをした時に怒られる時に使われる言葉…。
「わかった…」
そう言いつつロゥムはかんしゃく玉をグランに投げつけた。
「銃…いや爆弾かっ…?」
銃撃又は爆弾と勘違い防御の姿勢に移ったグランに王女は迷いなく魔法を発動させる。
その隙にロゥムは何処かへ逃げたようだった。
「小癪な奴がいたもんだ!」
魔法は大輪の花がグランの体の中から生えるという一見綺麗だが其の実残酷極まりない攻撃だった。
(この体を突き破る花。咲くという動作を無理やり発動させたのか)
冷静に分析しながらグランは武器を振るう。この世界の魔法は見た目はかわいいが使うウルメが攻撃に転用している。可愛いものを知らないグランはそれを攻撃と認識するのが遅れ防御するまで一瞬隙ができてしまう。
腰から生えた腕で花をちぎりながらウルメに向かい斧と触手で立ち回る。後ろから首の骨を折ろうと触手を伸ばしながら足へ斧を振りかざす。
地面から太い木の根が肩代わりした。周りに木々がある。それを操ったのだろう。
「しまっ…!」
戦い慣れていないウルメには分が悪すぎた。
木の根を蹴破りウルメの顎を砕いた。倒れ込んだウルメに容赦なく剣が突き立てられ四本の腕で体をちぎり取っていく。
最期には子宮を手で抉り出され潰されるという徹底的に尊厳を破壊された無残な死に様だった。




