024話 ハルカの職種は天職?
この作品を選んで、お読み頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
セイランの街を発ってから二日目を迎えて、ニーナが器用なのか1日でクロちゃんの扱いも上手くなりお昼休憩まで手綱をニーナに任せている。
今日から交代制を取ろうとなり、私がニーナの隣に座りハクとモフモフしながらニーナと色々と雑談しながら街道を進む。
「あのハルカさんの職種は魔術師になるのですか、ケイナさんとルミカさんがハルカさんをことある事に規格外とか言ってましたけど、何となく気になってしまって」
ニーナはハルカの職種が気になっていたけど、今まで何となく聞けずにいたので、思い切って聞いてみた。
「えっ、私の職種?え~と何だったかしらね、今まで気にしてなかったのよね、チョッと待っててね、ステイタスで確認するわね・・・あれ天職ってなに?」
私は職種は最初は無職だったような気がしたけど、見てみたら天職に変わっていて、そんな職種が異世界物の小説にも無かったわよねと考え込む。
「天職ですか、聞いた事がないですね、私は斥候職となってましたので流石に騎士は無理だと思って冒険者を目指そうと思ったのですが・・・?」
ニーナはハルカが天職って何と言っていたのを聞いて、初めて聞く職種に疑問を抱く。
「う~ん、そうね何でしょうね、まぁ考えても分からないから、職種の話は止めましょうか」
私は天職という職種が何なのか意味不明なので、単純に加護の影響だと思う事にして詳細について考えるのは放棄した。
「そうですね、ハルカさんが凄い人なのは間違いないと思いますよ」
ニーナはハルカさんについては再生魔法も使えるし、結界も張れるし治癒魔法も使えて攻撃魔法も使えるので、とにかく規格外な人だというイメージを持つ様になっていた。
「アハハ、まぁ、そう言われるとテレるけど、あんまり余所の人達には言わないでね、厄介事に巻き込まれるのが嫌だからね」
「あぁ、はい、ケイナさんからも注意されてます。あくまでもメンバー内での話だけにします」
「うん、それでお願いね」
私自身の事だけど、この世界に転移してから余計分からい事が多々あるので、聞かれても逆に困ってしまうのが本音です。
その後は昼休憩を取ってから私が手綱を持ち、ニーナが隣に座ってハクとモフモフしながら私と色々と雑談しながら街道を進んだ。
「あれ、前方から何かが向かってきてますよ、ハルカさん」
「そうね、あれはボアかしら、1頭だけなら問題ないわよ見ててね、そろそろからな、パッチン」
私が突進してくるボアに向って指パッチンをしてサンダーショットを放ち、ボアがパタンと倒れてアイテムボックスに自動収納をした。
「アッハハ、流石ですね」
ニーナはいとも簡単に突進してくるボアを雷光を放ち瞬殺した様子を見て驚きというか何か凄いなという感情を抱き苦笑いする。
「うふふ、まぁ、それ程でも無いわよ、でも珍しいわね、餌を求めて街道に出てきたのかしら」
私は初めて1頭だけで突進して来た魔物を見たので疑問に思う。
「ハルカさん、この辺から魔境ルーメン大森林の近くなるので、その影響かもしれませんね、魔物も沢山棲息してますからね」
「えっ、そうなの、それは大変ね、スタンピートとか起こったりするのかしら」
「う~ん、それ程大規模なのは無いみたいですけど、小規模な100体単位での魔物の氾濫は2年から3年周期くらいで頻繁にあるみたいですよ」
「えっ、それって大変じゃないの、小さな村とかは大変じゃないの、それとも村とかは無いのかな」
「そうですね、防御壁をキチンと整備している村は幾つかあるみたいですけど、それ程多くは無いと聞いてます」
「それじゃ、この辺で夜営は危険ね、どこかに村が在ったら立寄って、そこで夜を明かしましょうか」
「そうですね、その方が安全だと思いますね」
「そうね、あの森辺りが魔境ルーメン大森林になるのかしら」
ハルカは馬車で街道を進んでいると右側に見える森が近くなっている事に気が付く。
「多分そうだと思います」
ニーナも街道の進行具合から近くに見えて来た森が魔境ルーメン大森林だと察した。
それから私は手綱を持ち馬車で街道を進めながら街道周辺を警戒していると、太陽の位置がだいぶ低くなって来たので夜営する場所を探す。
「ハルカさん、あそこに防御壁が見えますよ、多分ですけど村だと思いますから行きましょうよ」
ニーナが防御壁を見つけたので、ハルカに教えて行くように提案する。
「うん、そうね、行きましょうか」
私も防御壁を見て、街の防御壁ほど立派なものではないけど、石造りの防御壁なので無いよりマシなので行くことにした。
私は街道を進みながら防御壁が見える所へ通じる脇道が見えてきたので、脇道に馬車を進めて行き、防御壁の門の前まで馬車を進めた。
門の前まで行くと村の自警団なのか衛兵とは違う、普通の服の上に革製の胸当てをして槍を持った男性が二人立っていたので村に入れるか尋ねる。
「あの私達は冒険者なのですが、ディアンの街へ行く途中なのですが、一晩だけ村に滞在させて欲しいのですが良いですか」
私が門番に冒険者証を提示して尋ねる。
私が冒険者証を門番に見せると、ニーナも冒険者証出してをもう一人の門番に見せる。
「冒険者かあんた達だけかな」
「いいえ、後ろにパーティーメンバーが二人乗ってます」
「そうか、それはちょうど良い、村長の家に案内するから一緒に来てくれるか」
「えっ、村長さんの家にですか、分かりました」
私は門番さんが村長の家に案内すると言われて、驚いたけど下手に拒否して村に入れて貰えないと困ると思い応じた。
門番の案内で村長さんの家の前に来て馬車を停めて、ケイナとルミカを起こして村長の家の玄関のドアを門番さんがノックして呼び出して、村長に冒険者の者達だと紹介されて家の中に招かれた。
「いや~、すまんのあんた達は冒険者であろ、どうか我々に協力して欲しい事があるのじゃ」
「協力ですか、どう言った事でしょう」
リーダーのケイナが村長に何の協力か尋ねる。
「うん、近くの森でな10m級のビッグボアが出現しての、明日なんじゃが村の自警団で討伐に行くのだが、それに参加して欲しいのだ。ディアンの冒険者ギルドに討伐依頼を出したのだが直ぐに対応できんと言われてな」
「えっ、それはどう言う事ですか、ギルドで直ぐに対応が出来ないなんて何か理由があるはずですが」
「う~ん、何でもディアンの街でも魔物の群が頻繁に襲撃して来ているらしくてな、その対応で手一杯らしいと言う事らしいのだ」
「そうですか、それで依頼の方は取り下げたのですか」
「うん、そうだな、何時になるか分からんからな依頼をするのを止めたと聞いたがな、討伐に協力してくれたら謝礼として20万ルティを支払うからどうだ」
「そうですか、まぁ、良いか協力しましょう」
ケイナは謝礼金が貰えるのなら協力しても良いかと判断して引受けた。
その晩は村長さんの家に泊めて貰い夕食もご馳走になったので、これはこれでラッキーかなとメンバー達の中での話となってけど、先ずは明日の討伐ヘ行くために為に早めにベッドで寝ることにした。
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