『2組目の採点』〈酒場からの参加者〉
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次に入ってきた男は丸太の様に太い四肢と蓄えた白い顎髭、剛毛───整えていないわけではないのは四肢の剥き出しの筋肉と青筋が見せていた
長髪の端々は結えられており、おしゃれというものの幅広さを痛感させられた
◆【酒の席の優雅なお供】
「これが俺のハーレムだ!出て来い!」
酒場の店主であると短い挨拶をするや否や会場に響く大音量で『呼び掛け』を行った店主。流石の観客もこれには罵倒や罵声を発する勇気はない様で静まり返った会場に2匹の優雅に舞う蝶が現れた
ライトアップに映える黒色の肌の2人はそれは見事な『舞』を観客に向けて放っていた。ベールが動きに合わせて舞う様子は幻想的で、風の吹き込みと川のせせらぎを会場に瞬きの間、幻視させた
◆【舞が終わり】
僕は思わず拍手をしてしまった。思いの外響いてしまい、拍手は2、3度で途切れた───しかし、会場に響いたそれはやがて全体に波及してくれたことでことなきを得た
いや、本当に凄かった。しなやかな足捌きや指先まで、流れる所作は『風』と『水』そのものだった
「胸なし〜綺麗だったぞ!」
「綺麗な舞だった!」
「まな板!まな板」
「胸でけぇ!」
「すげぇスタイルだな」
「あの顔と胸…クソ〜」
が、観客の視線はそんなところにはなかった様でお決まりの『容姿いじり』が始まった
「だぁれが…まな板じゃゴラァ!」
これに反応するのは『水色の踊り子』だった。『緑色の踊り子』の2人で舞う姿は本当に美しいの一言に尽きる
彼女達の阿吽の舞は『双方の差』が生み出していたと言っても過言ではないというのに
特に水色の踊り子の小柄でありながら『存在感』───太みでいて、一体による全身で流れを魅せる動きが素晴らしかった【1224】
緑色の踊り子はそれとは対照的に『陰影感』───細身であり、緑と一見目に入りやすいながら『自然』そのものではなく、それが受ける『現象』めいたものが見て取れた。『表現力』とでも言うべきだろうか
「うちらのおひいさんを馬鹿にすんなや!」
「大丈夫…慣れてる、から」
「ガハハ、これこれ…そう怒るな」
ふてくされる踊り子のひとりと、それを笑い飛ばす酒場の店主───しかし、その眼光の鋭さから物語られるのは『怒り』だった。人一人を握りつぶせそうな体格なのがより恐ろしさを増す要因となっている
仲が良好であり、3人の反応からこれが通常運転の酒場なのだろう───一度足を運ぶのも良さそうな印象を受けた。男性の【料理A】は気になって仕方がなかった
◆【採点中】
僕は文句なしに100点を出せる。なんと言っても3人が仲良しであり、店主の豪快な笑い声と2人の幸せそうな表情が印象に残る1組だった
「後8組もこんな仲良しならいい…?」
ふと、背筋を撫でた冷たい何かに思わず『参加者』の入ってくる『出入り口』を見る───何やら、異質な雰囲気を漂わせる『以降の組』がそこにいるのが感じられた
「…」
「ノル?」
◆【水色の踊り子、最後まで罵声返し】
「それでは出揃いました
点数は『350』『260』
合計…610点!」
「はぁ!?うちの方が点数高いとか
目はついとるんか!ど阿呆!!」
「戻るよ〜」
「うちの酒場をよろしくな!」
高得点ながら『人数』により『2位』となった
優勝賞金より『宣伝』目的で来た節があるのが中々どうして『憎めない』1組だった
側から見れば『家族』───実態はひとりの男性に、2人の女性なのだが、どちらにしろ和む雰囲気の人達だった
しかしながらこの点数制。人数を集めれば有利と良いとでも言いたげなシステムだな…あまり良い気はしないが『重婚推進設計』故に致し方なしか




