【体力上昇】【R】【100】
◆◇◆◇◆
次の内容は『受け身』だった。高所からの落下や投げによる勢いのある衝撃を全身で逃し、受けると言った『技』だ
「凄かったなお前〜
なぁ、エルナ先生の尻は柔らかかった?」
「おわ!」
2人1組を組むようにと言われたのでどうしようかと考えていると急に肩を組まれた
「いつまで言ってるんですか」
「俺もやられてぇえ…なぁなぁ頼むよ〜感想を」
そう声をかけて来たのは『サシャル・オズバーン』Aランクの『チャラついた男』だった
「どちらかといえば引き締まってる…
張っていましたね」
「おぉう、嫌に具体的だな」
「あなたが聞いたから答えただけです」
「真面目だな、お前」
「そりゃどうも」
なぁなぁで『オズバーンさん』と組むことになった
◆【2人1組】
『瞬退』同様に『投げ技』と『受け身』を見て、実践する。マリアさんと組もうかと思っていたものの、女性陣は何処となく冷ややかな視線や『嫉妬』を向けて来ているため、そうはいかなかった
とにかくアマネさんの視線が『完全拒否』と言ったものだった
「なぁ、お前…公爵に気があんの?」
「そういうわけではないですよ」
「そりゃ玉の輿過ぎるぜ?もっと刻まな…っ」
『投げ技』を掛ける
「いってぇ…おい、危ねぇって」
「痛みを覚えて強くなれって
エルナ先生言ってましたし?」
「覚えとけよお前」
と言いつつもオズバーンさんは笑っていた
◆【不意打ち】
座り込むオズバーンさんの立ち上がりを助けるために手を差し出した瞬間、手首を掴まれ───そこから足と合わせた投げ技を受けた
「仕返しだ」
緩やかに宙を回る身体───背中から着地しかねない状態だが、身体を丸め、勢いと着地までの猶予を得た上で勢いを殺し再び空を眺めることになった
「疲れる…」
「全然平気だな…さすがSランクだな」
「それ、関係ありますか?」
「言ってみただけだ」
オズバーンさんから差し出された手を掴み立ち上がった
◆【騒がしくなる校庭】
「マリア!!」
「アルバート様?あ、おい!」
「っ!」
急いでマリアさんの元へと向かい、状態を確認する。動悸が早い、呼吸が乱れている、顔色が悪い、身体が震えている。状態は『重過労』───演技でも隠しきれない酷い状態だ
「大丈夫ですか!」
「へ…平気です。少しだけ…」
「某は何も」
マリアさんの『受け身』の相手はシャリーさんが担っていた。投げられたのはシャリーさんだった───投げられたならまだしも、受け手なので問題はないだろうが、本人は気が気ではない様子だった
「分かっています。ですが」
アマネさんがそれを諌め、エルナ先生の判断を伺った
「ええ、休んでなさい」
流石にエルナ先生も『これ』を了承した。彼女を支えている僕は申し出た
「アマネさん、僕が運びますよ」
「ノル殿、それは…」
「僕は移動しながら【浄化】も使えますので」
「…分かりました」
「アマネ、どうして」
「彼が『ユニコーンを討った者』です」
「そう、なんですね」
◆【1194】
申し出たはいいものの、身体は限界だった。しかし【体力上昇】を【創作】し、身体に鞭打った。ここで見失えば恐らくマリアさんとの会合の機会はかなり減る
そうなることが恐ろしかった───気が気ではなかった。無理矢理にでも接点を作らなければ後悔すると『確信』が脳裏を貫いていたので『LP』を惜しみなく使う
「マリアさん、失礼します」
「はい」
◆【694】
【体力上昇B】
〈体力の最大量が上昇する
最大量に合わせて回復力が増す〉
◆【横抱き】
マリアさんの背中と膝の裏に両腕を差し入れて、水平に抱き上げる。異常な程、冷たく軽かった───何というか、生きているのに『死んでいる』そんな感じだった
これが『死印』の効果なのかと改めて思った
「ノルさん、ユニコーンの角を譲って頂き
ありがとうございます」
「いえ、お役に立ちましたか?」
「それが、なんとも」
「やっぱり死印関係ですか?」
「…はい」
◆【体力上昇を手に入れた】
【体力上昇】
〈体力の最大量が上昇する〉
1日の活動量が増える───筋力、知力に限ることなく行動後に『疲労』が蓄積し、超過すれば『不調』をきたすものの、それまでの猶予が伸びる。それが『体力上昇』だ
「ランクが上がると活動中でも余裕が生まれるが
油断は禁物、その量は微々たるものだ」




